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25話 魔女箒の操縦方法

 試しに箒に跨ってみると、ちょうど手を置く辺りに操作部分が配置されていた。電源のようなボタンとダイヤル、回せて前後に動かせるグリップのようなものの3つで操作を行うようだった。


「これどうやって操作したらいいの?」


「まず、跨った状態でボタンを押すと起動しますねー」


 試しに押してみると起動したようで、1m程だが箒が浮き上がった。


「すごい!飛んでる!飛んでる!ってうわあ!」


 そうはしゃいだのもつかの間。浮き足立った私はバランスを崩し、箒を軸にくるっと回るように落っこちた。


「あっ、危ないですよー。あー…」


「いたい…」


 怪我をする程では無いが、地味に痛かった。


 数分程バランスを取る練習をして、ようやく箒に跨った状態を維持できるようになった。慣れてしまえばなんてことは無いが、鉄棒のように固定されていないせいか少し傾くとそのまま倒れてしまうようだった。





「それじゃあ次はグリップを回してみてくださいー」


 言われた通りに回してみると、箒が回るように向きを変えた。左に回せば左に、右に回せば右に向くようになっているらしい。車のハンドルのようにどれだけ回したかで回る速度が変わり、グリップを離すと元の位置に戻って回転も止まった。


「なるほど、車のハンドルみたいなイメージだね」


「ですねー、これで曲がれますー」


 ちなみに最初に回した時は力加減が分からず、一気に回ってしまい箒から振り落とされた。いたい。




「次にグリップを前にずらすように押し出してみてくださいー」


「押し出すってこうかな?」


 グリップの位置を前にずらすように押してみる。すると、箒が前に進み始めた。


「おー進んでる」


「後ろに引くと減速したり後ろ向きに進んだりできるはずですー」


 言われた通りに後ろに引くと箒が減速し始めて、やがて止まった。止まった状態で後ろに引き続けていると、バックをし始めた。なるほど、止まるのを通り越して一気にバックにならないよう、止まった状態からバックになるまでは少し間が開けられているらしい。

 また、これも車のような仕組みで、手を離すとグリップの位置が元に戻って徐々に減速するようだった。イメージとしてはアクセルを離すと徐々に減速すると言った感じか。ゲームでしか運転したことが無いから合っているかは分からないが。

 今回は慎重に動かしたので、箒から振り落とされるということは無かった。




「最後はそのダイヤルですねー。右に回すと上に、左に回せば下に行くはずですー」


「こうかな?」


 右に回してみると箒が浮き上がり、高度が上がって行った。5mほど上がったところで、今度は左に回してみると、硬度が下がって行った。ただ、起動時の高さ1mの所で止まるということは無く、地面まで下がり続けたので私は箒と一緒に地面に墜落した。いたい。

 一応だが、ダイヤル部分はグリップと違い、離しても元の位置に戻るということは無かった。回し続けている間上下に動き続けるようなイメージだった。


「あとは今の操作を組み合わせたら操縦出来るはずですー」


「思ったより簡単というか、まともなのね」


 操作方法は思ったより単純で、慣れたら自由に飛び回ることが出来そうだった。

 もし落ちても泉に落ちれば怪我もそこまでしないだろうということで、暫くここで魔女箒の操縦の練習をすることになった。

 実際にあったら操縦できそうな操作方法というイメージで考えました。

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