第一章・第四部・正義の味方(仮)の決意と皆勤賞を狙っていた学生の決意
祝・PV1000超えました。
だからといって何があるわけでもないですが……5000超えたらおまけでも書きますか?
とりあえず大きな道らしき所に出たら大勢人が居て驚いた。なんでも侍女やその他の雑用の人まで含めたら百人ちょっとになるらしい。何故こんなに必要なんだろうか?
それから初めて乗る馬車だがきちんと道が舗装されていることもあってそんなに乗り心地も悪くは無い。後三、四人は乗れそうなほど広い。
「なあ、シェルディア。こんなに連れて何の用事だったんだ?」
「国内の視察です。年に数回大規模な視察を行うんですよ。今代のレイフィード家は男の子が生まれなくて長女である私が王位を継ぐ可能性が非常に高いんですよ。父上もその気ですから今回は私も視察についていって見聞を広めるようにと。」
でもてっきりそういう場合は結婚でもして相手の男に王位を継がせるとかと思ったんだが、準王家の貴族とか候補は居ないのだろうか?
無能な奴ばっかとか極度の親馬鹿で娘は嫁にやらんとかそう言う理由だろうか、できることなら前者であってほしいな。厳格そうなイメージってあるじゃないか陛下とかって。
「なるほどね。」
「所で俺達も魔法って使えるかな?」
秋坂の顔がきらきらしている。でも俺もそれは気になるな。異世界に来たんだからそれぐらいの特典はあっていいと思う。
「使えると思います。伝承にも異世界人の方が魔法を使っている場面もありますし。私も属性魔法は使えるのでそちらのほうの適正は見てあげられますが……どうします?」
「ぜひ見てくれ。」
「俺も頼む。」
なんか、どきどきするな。手一振りで突風を起こしたりとか憧れたな小さい頃。
「ではアキザカの方からいきますね。これから使うのは属性魔法でも何でもないんですけどサーチって言う探知系の初歩の魔法で魔力の総量やら適正属性などを知ることができるんです。ちなみに私は意識しないと無理ですがこれを無意識に常に使える場合はセンスというんですよ。じゃあ見てみますね。」
何か呟くでもなくシェルディアは集中するためか一度目を瞑りそして目を開けた。
「アキザカの魔力総量は……ご、五十億フェノムって事は一万イルビナを超えているじゃないですか!」
さっぱり意味が分からない。何なんだろう、その戦闘能力が予想以上だったときみたいな反応は。
「フェノムとかって何なんだ?」
「あ、すみません。フェノムが魔力を表す単位で一番小さいものなんですが、十フェノムで一ラキア、百ラキアで一マトキさらに百マトキで一イルビナになるんですが、今まで記録に残っている中で人間の持ちうる最大保有魔力は一万イルビナが最高とされてきたんです。アキザカはそれの五倍の五万イルビナ、聞いたことありません。」
こっちでもお前は異常なんだな。というか逆にアキザカは何処の部分が普通なんだろう?
「やっぱり、俺って最強?」
「聞くなよ、俺に。」
「それから、属性との相性ですがどの属性とも相性の良いです。これも聞いたことありませんよ。大抵どれかが強ければその弱点属性は弱くなるんですけど。」
シェルディアそれぐらいで驚いて居たら身がもたないぞ。こいつは本気で正義の味方目指してるからな。
「まあ、俺は天才で正義の心を持ってるから不可能なんてないね。」
そう、こいつはこんな奴なんだよ。こいつの所為で俺は一生知らないで済んだであろう悪の組織とかの幹部と命を狙われる仲になったり、地球侵略をもくろむ悪の宇宙人と戦うはめになったり、挙句の果てには悪魔だの妖怪だの訳の分からない戦いに巻き込まれるし、こいつと居るとろくなことにならない。
あれ、冷静に考えるとこっちの世界の方がまともじゃないか?
そもそも正義と悪の基準って何なんだ!
「次はソウスケのを見てみますね。」
まあ、一般並みにはあってほしいな。
「えっと、魔力総量が……五億フェノムです。これでも驚きなんですけどね。それから相性が良い属性は『風』だけです。でも最高レベルの相性の良さです。同化も可能なほどです。」
風か、嫌いじゃない。
「同化とは?」
「相性の良さがある一定の値を超えると精霊の力を借りて行う精霊魔法が使える様にになるんです。これも使える人はかなり少ないんですが、さらにその仲でも特に相性の高い人は精霊を直接この世に呼び出して直接力を借りられるようになるんです。これが同化といいます。」
精霊とかも居るわけか。精霊ってどんな奴だろうな?
「調べてくれてありがとうな。」
「そんな大したことじゃ、ありませんよ。」
シェルディアは笑いながら返してくれた。
「宗助、俺は決めたぞ。」
「何をだよ。」
どうせろくでもないことを言うに違いない。
「俺はこの世界を救う正義の味方になる!」
「お前まだ見習いじゃないか。」
やはりろくでもないことだった。帰ることを考えようよちょっとでもいいからさ。
「俺は確かにまだ師匠に認めてもらっていない。」
師匠って言うのは元の世界で秋坂の正義の味方の師匠だったな。雷轟 正義さんだったけ。
「だからこそ、この世界を救い師匠に認めてもらうんだ。仮にそれを抜きに考えたとしても目の前の困っている奴はほっとけないだろ。だから俺はこの世界を救うぜ!」
「お前が言っても聞かない奴だとわかっているが、考え直さないか?」
「いや、なるっていったらなるね。」
こいつ殴っていいかな?
「ソウスケ達はやはり世界を救うおつもりなのですね?」
「そうだぜ!」
俺は早く文明社会に帰りたいのだが、この馬鹿をほって帰るわけにもいかない。
「さっさと救って帰るぞ。最高でも三ヶ月以内に帰らないと留年するからな。」
「短いよ!」
「正義の味方に不可能は無いんだろ、これぐらいやってこそ正義の味方だ。」
「そうだよな。やってできないことは一つも無いって師匠も言ってたし、いっちょ三ヶ月で世界を平和にして見せるぜ!」
アキザカは扱いやすいことだけが取り柄だな。
「やはりソウスケは元の世界に帰ってしまわれるんですか?」
何でそんなにあからさまに悲しそうなんだよ。
「いや、まあ帰れたら帰りたいけどそんなにすぐじゃないし、しばらくはこっちに居るから。」
「本当ですか?」
シェルディアえらい追求してくるな。
「ああ。」
帰る手段を探す時間もいるし、しばらくは帰れないだろう。
「約束ですよ。」
「分かった約束する。」
しかし、三ヶ月なんて無謀なリミット本当に達成できるのだろうか?しかしこれを過ぎると時間を越えてあの日に帰らないといけなくなる。時限突破なんて能力こっちの世界にだってあるかどうか怪しい。
でも、
「それでも、留年するわけにはいかないんだ。留年するぐらいだったら俺は時限突破だって可能にしてみせる!」
「こうして二人はそれぞれの決意をして王都へたどり着いたのだった。」
秋坂いい加減突っ込みのバリエーションが無くなって来たんだがなんて言えばいい?
かなり無理やりにタイトルと絡ませてみました。
それから今回文章が少なめで作りが荒い感じがするのは無理やり時間をひねり出して投稿したからです。
昨日投稿は無理だと言っておけば、後の祭りです。
本来なら移動のシーンは飛ばしていきなり王都に着く予定だったんですけどねえ。
それと昨日あらすじ変えてみたんですけど。そしたら昨日だけでPVが822ありました。確かにあらすじは適当に書いてたんですけどこの増大は異常だと思います。本来だったら二日でPV千超えたって事じゃないですか。
それでは、感想や改善点などコメントしてくれるとうれしいです。