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第一章・第二部・その少女の名は……

一日更新抜かしましたね。

今回はちょっと長めです。切れ目が分からなかった。明日は投稿します。

 

 ようやく復活した秋坂も交えて、一通りの紹介を行おうということになったのだが秋坂が何を言い出すか非常に不安だ。と言うわけで先に俺が紹介を済ませてしまおう。

 「俺の名前は倉羽くらは 宗助そうすけという。で、こっちの馬鹿が秋坂 光輝。俺達はこの森で迷ってしまってな。道を探している所でたまたま悲鳴が聞こえて駆けつけたんだ。」

 多少真実をオブラートで包みつつ俺の語りは終了し、後は相手の質疑なり返答なりを待てば良かったのだが……どうも秋坂は黙っているということができないらしい。

 「ちょっと待った。せっかくの機会なんだからもっと言うことがあるだろう。」

 下手にしゃべって異界の人間だってばれたらどうするんだよ。こっちでは悪魔とか言われているかもしれないだろうが!と秋坂の耳元で叫んでやりたかったのだがぐっとこらえる。

 「何が不足なんだよ。」

 「名前だけ交換して終わりとかどんだけさびしいイントロダクションだよ。」

 何故、横文字だ。後、お前の紹介には馬鹿とつけてやったぞ。

 「じゃあもう好きにしろ……」

 「実は俺達異世界人なんだよ。」

 『ええ!』

 俺と少女の声が重なった。

 いきなり確信!!ここまで考えなしだったとは……場合によってはここで秋坂とは袂を分かつことになるやも知れん。

 「それは本当なんですか?」

 心なしか声が震えているような。でも不の感情は感じられない、どっちかって言うと感動とかそれに近い。異世界人に悪いイメージは無いのか。どっちにしても秋坂はズバンと言ってしまうだろう。

 「ああ、本当だ。」

 やっぱりな。

 「異世界人がやって来たなんて五十年ぶりですよ!その服も異世界のものなんですね。奇抜なデザインだとは思いましたが納得しました。」

 信じる方もどうかと思うが、もしかしたら私は異世界人なんて冗談でも言わないような存在なのかもしれない。それとも服とかそこら辺の状況証拠か?

 ともかく一つ分かったのは学生服はこっちの世界では奇抜に映るみたいだな。

 「しかし秋坂、多少は警戒心と言うものを持ってもいいんじゃないか?」

 「いや、こういうのは大抵物語り序盤でばれるもんなんだよ。そこからストーリーも進むしこれくらいで知らせておくべきなんだ。」

 だからここは小説の中の世界と違うんだぞ。現実のファンタジーなんだから小説を参考にして話を進めるのはやめてほしい。

 「えーと。まあそういうことで俺達が異世界人だというのは事実だな。」

 「凄い人だとは思いましたけど、まさか異世界人だったなんて。」

 何か、そんなに凄いことなのか異世界人って。

 「いや異世界人ってそんな凄いのか?」

 「当たり前ですよ!過去にこの世界に現れた異世界人は例外なく英雄と言われるほどの功績を残してるんです。あっでも異世界から来たんだったら知らなくて当たり前ですね。すみません。」

 異世界人=英雄この等式は非常にまずい。明らかに面倒なことに巻き込まれそうな匂いがする。と言うかあからさま過ぎてこればかりは秋坂の言うパターンが無視できそうも無い。

 「そういえば私まだ名乗っていませんでしたね。シェルディア・ルース・レイフィードと申します。」

 何かいかにもって感じだな。そうして食いついた奴が一人。

 「ここは王族って言うのがパターンだよな。」

 「ええっ!どうして分かったんですか。」

 本当にそうなのか。秋坂の言うパターンだがもう少し信用したほうがいいのかもしれない。でもフルネーム名乗ったら分かるんじゃねえ。今さっきこっちの世界に来たとか言ってないしさあ。

 「あっ、動揺してフルネームを名乗っていました。」

 「今更かい。」

 ついナチュラルに突っ込んでしまったが、まさかここでボケ要因の追加か、俺一人でさばききれるのだろうか。先行きが……って心配すべきはそこじゃない、そこじゃないぞ俺!!

 「でも、歴史上でも同時に二人の異世界人が現れるなんて前代未聞なんですよ!動揺して口を滑らすのも無理は無いと思います。それに、クラハ様には本名を名乗っておきたかったしって何でもありません。」

 シェルディアは何故か紅い顔をしてあたふたとしている。それを見て俺は少なからず本当に王女なのだろうかと思うところもあったが、とりあえず今までずっとおもっていた疑問を口にする。

 「所で王女様が何故こんな所にいるんだ?」

 「いや、そこは気にしちゃいけない所じゃない。」

 この際、秋坂は無視。てか、ボケ要因が突っ込むんじゃねえ。

 「私は護衛の騎士達と共に王都に向かっていたんですけど途中で野営をする時があったんです。その時暇だったので目を盗んで散歩をしようと森に入ったら迷子にって、ああ!……えっとそうじゃなくて、そうです。散歩の途中なんです。本当ですよ、王女が迷子になるわけなんか無いじゃないですか!」

 今更嘘ついても遅いだろうと思ったが黙っておいてあげることにする。涙目になりながら必死に否定されるとそういう情も沸くだろう?

 「それでアークベアにあって今に至るわけです。」

 なるほど。所でそうは見えないが仮にも王女に敬語使わなくて大丈夫なのだろうか。この狼藉者が!(意味は知らない)とか言われて不敬罪に問われて死刑とかにならないのだろうか?

 「ところで俺達普通に敬語とか使ってないけど良いのか?」

 「そこも気にしちゃいけないところだって。」

 秋坂の言うことはいまいち理解に苦しむ。なのでこの際無視。あれ、なんかこの言葉近視感が凄くある。

 「だ、大丈夫です。私、そんなに気にするほうではないですし、クラハ様には敬語を使ってほしくないです。」

 会って一日もたってませんが!

 「なら俺にも敬語を使うのはやめてくれないか、何かいやだ。」

 敬語は言い慣れても、言われ慣れてもいない。

 「いや、このしゃべり方は性格ですので多分無理だと思います。」

 「じゃあ、せめてクラハ様はやめてくれないか?」

 自分で言って身震いしてしまった。

 「えっと、それではなんて呼べば良いでしょうか?」

 この人本当に王女なんだろうか?丁寧すぎないか言葉使い。

 「親しい奴には宗助と呼ばれてるからそれでいい。こっちの世界ではどうか知らないが、俺達の世界でファーストネームは後に来るんだ。」

 「ソウスケ様じゃなくてソウスケですね。」

 「ああ、それでいい。」

 「じゃあ、俺も秋坂で良いぜ。何故だか知らないが向こうの世界で名前で呼ぶ奴はいなかったな。」

 そういえば何でだろうな。光輝って言うと違和感がある。

 「アキザカでいいんですね。」

 「おう。」

 「それでは私のこともシェルディアとお呼びください。この国では名前はファーストネームから始まるんですよ。」

 「よし、シェルディアちゃんで良いんだな。」

 確かにあの容姿はちゃんが相応しかろうが秋坂それで良いのか?

 「他に候補は無いのだろうか?」

 ちょっと呼び捨てで呼ぶのには抵抗があるのだが。

 「ソウスケが先に言い出したんですよ。そう呼んでくれなきゃいやです。」

 シェルディアは悪戯っぽく笑っていた。それがとてもかわいいと思ってしまったのは余談だ。

 「そ、それじゃあシェルディアでいいんだな。」

 「はい!」

 満面の笑みを見せてくれたようだが、俺は精心的ダメージが大きくあまり余裕は無い。あいつを例外として考えても女の子を名前(しかも呼び捨て)で呼んだのは初めての経験である。俺にとっては少なからずショックである。

 でそんなことはいいのだが問題なのはこれからどうするかだな。

 「なあ、宗助。顔が良いって得だよな。」

 「何のことだ。」

 「やっぱりパターンなんだよな……っま、俺は応援してるぞ。」

 何の話だよ。いや、まあいい。

 「俺達はとりあえずこれからどうするべきか考えるべきだと思う。」

 「それなら、騎士達が私を探していると思うので見つけてもらうのを待って一緒に王都に来れば良いと思います。」

 「俺もそれが良いと思うぞ。パターンだし。」

 秋坂、パターンパターンうるさい。しかし王都に行くというのはどうだろうか?ハイリスクハイリターンな提案な気がする。王女は、じゃなくてシェルディアは普通に信じてくれたが他のものもそうとは限らない。何より信じて貰ったとしても魔王倒してくれ的な展開になったらどうするんだろう。だが、王都とかいうだけあって情報も人も集まっているだろう。

 もしかしたら帰るための手がかりもあるかと思うのも事実だ。異世界で帰るための手がかりを探すというのもパターンなんだけどな。

 「どうするかなあ。何か怖いしな。」

 王女に対して呼び捨てを騎士達がどう思うかとか、この国の法律を知らぬ間に犯していたりしないだろうかとか色々と思うところはある。特に法律に関してはかなり重要だ。法律で旅をするには身分証が必要であるとかいうのがあったりとかしたらこの時点でアウトだ。

 まあ、そういう常識を王都で学ぶっていうのもいいだろうが……

 「やっぱりやめといた方がいいような気もする。」

 ここはあえてパターンに逆らうのもありだな。

 「それはだめですよ。」

 何故かシェルディアから反論が、秋坂辺りが何か言うような気がしたんだが。

 「恩には礼を持って返すべしと言う家訓がレイフィード家にはあるんです。命を救ってもらっておきながら恩を返さずというのは私の延いてはレイフィード家のさらにはレイフィード王国の名に傷をつけることになります。どうかこの場は付いて来て頂けないでしょうか?」

 いや、大げさすぎじゃないか?

 「それでも、もしソウスケが付いて来てくれないならソウスケのこと犯罪者にしちゃいますよ?」

 笑顔でとんでもない事言いやがる。選択肢が消えたじゃないか。ひょっとしたら俺はとんでもない奴と知り合ってしまったかも知れん。

 「分かった。」

 俺はお手上げのしぐさを取るとそう告げた。

 「良かったです。これでレイフィード王国の名誉は保たれました。」

 「シェルディア俺はお前を誤解していたかもしれない。」

 「姫様ご無事ですか!!」

 ちょうど良く騎士の人が到着したみたいだ。ヘルムを除いた重装備だったが普通に歩いてきている。相当訓練をつんだんだろうなあと思った。何この感想文。

 「貴様等、姫様に何を」

 早速デスか……

 「アースウッドさん違います。彼らは私を助けてくれたんです。」

 「そういう事になってます。」

 アースウッドさんは見た目二十そこそこに見える。基本年上は敬語同年代それ以下はタメな俺はそれに則って敬語を使うことにした。

 「ああ、なるほど。道理で、すまない誤解していたようだ。」

 アースウッドさんは周りのアークベアだったかの死体を見て把握してくれたようだ。

 「ソウスケ、紹介します。こちらレイフィード王国第二近衛部隊部隊長のアースウッドさんです。私の直属の護衛でもあります。」

 「アースウッドだ。しかし君達はかなり腕が立つようだな。これほどの量のアークベアを二人で相手にするとは王都の騎士団の中でも早々できるものはいないだろう。」

 アースベアってそんなに強いのか。まあ熊だもんな。 

 「俺は倉羽 宗助といいます。それと一つ誤解しているようですが俺はほとんど何もしてませんよ。」

 「何!!」

 アースウッドさんは目を見開いている。そんなに凄いことなのだろうか?確かに秋坂は人間離れしているが。

 「一応、俺がほとんど相手にしたぜ。確かに」

 「失礼だが君の名は?」

 「秋坂 光輝。将来は正義の味方になりたいと思っている。」

 「ふむ、聞かない名前だ。」

 突っ込まないのか。

 「当たり前ですよ。彼等は異世界人だそうです。」

 「姫様それは本当ですか?」

 「ええ。」

 アースウッドさんは俺達の顔を見てもう一度広場を見渡し向き直った。

 「君達どちらでもいいぜひともお手合わせ願えないだろうか。」

 何を急に言い出すのだろうこの人は口には出さなかったが多分俺はそんな顔をしている。

 「姫様のお言葉ではあるが本当だととても信じられない。異世界人は誰もが武勇の誉れが高いと聞く。私と勝負して勝てたら君達を信用するこれでどうだろう。」

 「ああ、いいぜ。ただし戦うのは宗助、お前な。」

 「何故?」

 お前のほうが戦えるだろ?

 「秋坂は何故か自分ではなく宗助にアースウッドと戦うように仕向けたその真意はいかに」

 もう俺は突っ込まない。 



これ書いてから気づいたんですけどね。姫様の名前スパロボKのシェルディア・ルーシェにそっくりです。なんとなく聞いたことあるなあと思ったんですけど。セルディアに変えましょうか。それからもう一つ後半のレイフィードですがソニックプリンセスに出てくる主人公に被ってるんですけどね。これも後から気づきました。別にどちらも意識してたわけじゃないですよ。でも、ソニックプリンセスのメイド服が似合うと言う設定だけは入れようかと思いましたが…… て言うかこれちゃんと伝わってるんですかね。スパロボはともかくソニックプリンセス誰も知らないですよね。ああ、調べなくていいですよ。十八歳未満お断りな感じですから。私がまだ若かったそこまででもないか異常なほどにシューティングにはまった時期がありましてね。ギャラクシーフォース知ってます。あれが始まりなんですよ。それ以来古いとこならインベーダーまでさかのぼったり東方系もやりましたね。最近だったら四聖龍神録plus(これいいですよ。弾幕ゲーが好きなら)とかね。その折にですねソニックプリンセスの噂を耳にしたんですよ。その頃にはシューティングと名の付くものは所構わずなりふりかまわずプレイしてましたから。ボム縛りでね。はっきり言うとシューティングに命をかけていたんですよ。で肝心のソニックプリンセスがね。ゲームシステムが全くの秘密で説明書見たら分かりますよとか言う挑戦的な内容だったんですよ。これは私のシューター魂への挑戦かとクリアできるならして見やがれとそう言っているのかとそう思った買ってみたら何これ本当にシューティングみたいな。これエロゲメインだよなシューティングじゃないよなもしかしてゲームシステム隠してたのこのため?そうなんですか?そうなの?私のシューティング魂をもてあそびやがってぇぇぇぇぇぇ!!!!上記のような理由から私は一時期シューティングが大嫌いになりました。そしてそのトラウマは今再び開かれたのです。ああ、私はダークサイドに落ちてしまいました。


ここまで付き合ってくれた人なんかありがとうございます。て言うかこれ後書きなんでしょうか?

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