サポーター。頭を……
「…………ふぇ?」
予想外の言葉に僕の思考が止まる。
そんな僕に対して、顔を真っ赤にしたユーリさんが叫ぶ。
「がっがががんばれって……!頑張れって……頭……なで……て……」
尻すぼみになっていくユーリさんの声。
「え……」
え……と…………頭を……撫でる?
問い:誰が?
答え:僕が。
問い:誰の?
答え:ユーリさんの。
問い:これらを組み合わせると?
答え:僕がユーリさんの頭を撫でる
ということか。
「って、ええええええええええ!?!?」
脳の整理が追いついた僕は張り裂けんばかりの声をあげていた。
「そっ、そんなに嫌がらなくても!」
そんな僕を見てユーリさんは悲しそうな顔で叫ぶ。
「ちっ、違います!むしろ光栄で……僕なんかが……いいんですか?」
「いいの!マインがいいの!だからほら!やってよ!」
「でっででででも!僕の手そんな綺麗じゃないし……」
「そんな事ないの!ほら、いいから早く!」
「わ、わわ分かりましたけど……」
な、何で突然こんなことに?ユーリさん一体どうしちゃったんだ!?
僕は心臓の鼓動を早めながらユーリさんの側まで歩み寄る。
「……ん」
そんな僕にユーリさんはそっとその頭を差し出す。空のような瞳で上目遣いで僕を見るユーリさん。
え……待って待って待って!?何この状況!?
ユーリさんは今日もかわいい……じゃなくて!何でこんなことになってんだ!?もちろん嫌じゃないよ!?むしろ光栄なことで僕なんかがって気持ちが強い。
でも、僕がここで断ればきっとユーリさんは傷つく。そんなことは決してさせられやしない。ユーリさんの為にも僕は引くわけにはいかないのだ。
意を決して僕はユーリさんの頭に手を伸ばす。絹のようにサラサラの赤髪がもうすぐそこにあった。
触れてはいけない宝石に触れるような感覚を覚えながら、ついに僕の手がユーリさんに触れようとしたその時。
ぼしゅう……
「………………へ?」
その時。ユーリさんの頭がグラリと揺れる。
そしてそのままテーブルに突っ伏して動かなくなってしまった。
「ゆ、ユーリさん?ユーリさん!?」
僕は慌ててユーリさんの体を起こす。
見るとユーリさんの顔が真っ赤に染めあがっていた。




