表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

86/97

サポーター。頭を……

「…………ふぇ?」


 予想外の言葉に僕の思考が止まる。


 そんな僕に対して、顔を真っ赤にしたユーリさんが叫ぶ。


「がっがががんばれって……!頑張れって……頭……なで……て……」


 尻すぼみになっていくユーリさんの声。


「え……」


 え……と…………頭を……撫でる?


 問い:誰が?


 答え:僕が。


 問い:誰の?


 答え:ユーリさんの。


 問い:これらを組み合わせると?


 答え:僕がユーリさんの頭を撫でる


 ということか。



「って、ええええええええええ!?!?」



 脳の整理が追いついた僕は張り裂けんばかりの声をあげていた。


「そっ、そんなに嫌がらなくても!」


 そんな僕を見てユーリさんは悲しそうな顔で叫ぶ。


「ちっ、違います!むしろ光栄で……僕なんかが……いいんですか?」


「いいの!マインがいいの!だからほら!やってよ!」


「でっででででも!僕の手そんな綺麗じゃないし……」


「そんな事ないの!ほら、いいから早く!」


「わ、わわ分かりましたけど……」


 な、何で突然こんなことに?ユーリさん一体どうしちゃったんだ!?


 僕は心臓の鼓動を早めながらユーリさんの側まで歩み寄る。


「……ん」


 そんな僕にユーリさんはそっとその頭を差し出す。空のような瞳で上目遣いで僕を見るユーリさん。


 え……待って待って待って!?何この状況!?


 ユーリさんは今日もかわいい……じゃなくて!何でこんなことになってんだ!?もちろん嫌じゃないよ!?むしろ光栄なことで僕なんかがって気持ちが強い。


 でも、僕がここで断ればきっとユーリさんは傷つく。そんなことは決してさせられやしない。ユーリさんの為にも僕は引くわけにはいかないのだ。


 意を決して僕はユーリさんの頭に手を伸ばす。絹のようにサラサラの赤髪がもうすぐそこにあった。


 触れてはいけない宝石に触れるような感覚を覚えながら、ついに僕の手がユーリさんに触れようとしたその時。


 ぼしゅう……


「………………へ?」


 その時。ユーリさんの頭がグラリと揺れる。


 そしてそのままテーブルに突っ伏して動かなくなってしまった。


「ゆ、ユーリさん?ユーリさん!?」


 僕は慌ててユーリさんの体を起こす。


 見るとユーリさんの顔が真っ赤に染めあがっていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ