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サポーター。貸しを作る

 新品の両手剣を受け取ったユーリさんは早速鍛冶屋の試し切り場で大剣を振り回している。


「マイン君……言っといた方がいいと思うけど〜?」


 1人残された僕にモモカさんはため息混じりにそう言った。


「い、言えませんよ……」


「でもなぁ〜……私なら……言って欲しいと思うけどぉ〜?」


「でも、この傷は僕のせいですから。ユーリさんに変な重荷は背負わせたくないので」


「頑固だねぇ〜……。ま、別にいーけどさ。マイン君の好きにしなよ〜」


「ありがとうございます」


 どこか不服そうにしつつも僕の意思を尊重してくれるモモカさんに僕は頭を下げた。


「どしたの?マイン」


「あ、いえ!何でもありません!」


 パタパタとユーリさんに手を振りながら僕はユーリさんに応える。


「この貸しはまた返してもらうからねぇ〜?」


「は、はい」


「へへへ〜。マインくんの【器用貧乏】で試してみたいことがあるんだよねぇ〜」


 うわぁ……今度は僕何やらされるんだろ?


 僕とモモカさんでそんなコソコソ話をする。


「……ふーん?」


 そんな僕とモモカさんを見比べながら、何故かムスッとした顔をするユーリさん。


「……じゃあ、行こ。新しいクエスト受けに行かなきゃ」


「え……?でも今日はゆっくりするってユーリさん……」


「べ、別にいいでしょ?ほら、付き合って」


 すると、ユーリさんは僕の手を掴みながらグイッと僕を引っ張り出そうとする。


「え、あの……ちょっ!?ユーリさん!?」


 ユーリさんの柔らかい手の感触にドキリとしながら僕は抵抗してみるけど、ユーリさんは逃がしてくれそうにない。


「ま、まだバイトの途中で……」


「いいでしょ!マインは私のサポーターなんだから!手伝って!」


「え、えぇ〜!?ユーリさぁん」


「はいはーい。そんじゃあマイン君、またよろしくね〜」


 そんな僕らをいつものようにやる気のない様子で手を振りながらモモカさんは見送ってくれるのだった。

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