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サポーター。クエストを達成する

「お姉ちゃんどうもありがとう!!」


 依頼人の女の子はユーリさんの手を握り、満面の笑みでお礼を言った。


「え……えっ、え?」


 当のユーリさん本人は目を丸くしながらポカンとしている。


 そしてオロオロと。女の子に握られた手を思わず振り払いそうになっているユーリさん。


 あはは。やっぱりそうなっちゃうかな。


 そんなユーリさんの手を僕はそっと握る。


「ユーリさん、ダメですよ。ちゃんと受け取ってください」


「ま、マイン……!?」


 逃げ道を失ったユーリさんの代わりに僕が女の子に告げる。


「このお姉ちゃんが、一生懸命探してくれたんだよ」


「そうなの!?本当に……本当にありがとう!私が少し目を離した隙にいなくなっちゃってたの……この子がケガしてたらどうしようって、心配たったけど……お姉ちゃんのおかげだよ!」


 太陽のような笑顔……という言葉が1番しっくりくるだろうか。


 溢れんばかりの笑顔と、涙。


 それだけこの子犬のことを心配してたんだろう。よかった。本当に見つけてあげられて。


「あ、あの……マイン……」


 すると、ユーリさんはついに限界なのか顔を真っ赤にして僕に助けを求めてきた。


「ユーリさん。こういう時は『どういたしまして』って言うんです」


 そして僕はユーリさんに耳打ちで助け舟を出した。


「ど、どう…いたしまして……」


 半ば放心状態でユーリさんはそう告げる。


 それを聞いた女の子はまた嬉しそうに笑う。


 ……これで、無事クエスト達成かな?


 女の子の反応を見て、ほっと安堵したようなユーリさんを眺めながら、僕は1人満足気に笑うのだった。

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