サポーター。爆発する
破裂玉の行方なんて気にも止めず、とにかくワーウルフ達をかき分けてその奥へ奥へと逃げ込む。
そして背後で鳴り響く破壊の輪舞曲。
それは僕の背中を焼き、僕の身体にでかいハンマーで殴られたようなエグい衝撃を与えてくる。
視界は真っ赤に染まり、耳は強烈な爆発音でその機能を失っていた。
「ぐ……あ…がぁ……」
それでも僕の身体は消えかけた酸素を吸い、灼熱に染まる真っ赤な地面を踏み締めた。
波のような大群のワーウルフを肉壁に、僕はあの灼熱の大爆発から何とか生き延びたのだ。
真っ赤に焼けてほとんど見えない目をこじ開けながら僕は僕の引き起こした事態を確認する。
あれほどいたワーウルフの大群は見事に焼き払われ、真っ黒な炭となっていた。
かろうじて生き延びた個体も僕と同様に死にかけの身体を引き摺りながら洞窟の中を徘徊している。
「く…あぁ……!」
僕はほとんど動かない腕を動かして、カバンの中の回復薬を一気に口に流し込んだ。
回復薬の効果が身体に巡る。けれど、深く焼かれた僕の身体を全回復することは叶わない。
せいぜい歩くことができるようになっただけか。
でも、今はそれで充分だ。
足が動けば、それでいい。
「ユーリ……さん……」
焼き払われた炭鉱の中。
黒く焼き焦げたワーウルフ達の遺骸が道標。
僕は痛みも忘れてその道を駆け抜ける。
しばらく走り抜けると、やがて広い空間へと出た。
そこには大量のワーウルフ達が並び、何かから僕を遠ざけんと展開しているように見える。
そしてその中心。
ワーウルフの群れの向こうに揺れる炎のように真っ赤な髪。
「はぁ……はぁ……」
見つけた……!
あそこに、僕の支えるべき人が……ユーリさんがいる。
「ユーリさぁぁぁあん!!」
僕は痛みに震える体を奮い立たせて声を上げた。




