第61話 闇と光
「俺たちが戦うしかなさそうだな。フィは下がってろ。フィがいなくなったら、光の天国に未来はなくなってしまう」
「しかし……」
「俺が守ってやるさ。みんなの為にも」
「…………分かった。ユメ、お前に任せよう」
よかった。たまに頑固だから、素直に応じてくれるか五分五分だったのだが、今回は状況が状況なだけに頷いてくれた。
「……全力でいく。フォースは大魔法。ゼファ、支援をしつつ魔法攻撃を頼む。ネーブル、ヤツをビリビリにさせてやれ」
「了解した」「お任せください」「よーし、やっちゃおっか」
『……噂に聞く夢幻騎士は呆気なく倒した。次は、憎き闇使いとその仲間だ。最後に女王を抹殺すれば、この世界は魔神王様のもの――しかし』
「ミマス……! お前を倒す」
『いいだろう、少年。全力で掛かってくるがいい……。魔神王様の崇高なる願いも、当然叶えなければならぬが、第一に我が夢を成就させねばならん……。それは貴様という『闇』を屠ることだ』
「なんだと!?」
『お前は私のすべてを奪った……元凶だ』
「すべてを? そんなの知るかよ……!!!」
魔剣・エクスカイザーを一気に数百生成し、投げた。
それらは、あの螺旋に絡めとられ、全て破壊された。
だが、
俺は更に数百、更に数百と倍増させていき、投げまくった。
『小賢しい……!』
ミマスは刀を下段に構え、
『クレメンティア――――!!!!!!』
薙ぎ払った。
すると、一瞬でエクスカイザーが蒸発した。
「――――バカな!!」
俺の闇を一瞬で……なぜだ。
いや、まて……。
ヤツのスキルには『光属性』が乗っていた。まさか……!
『ほう、見抜いたか……闇の者よ』
「あんた……魔神のクセして、光属性を使うのか……」
『そうだ。全ては貴様のせいだ』
「俺のせい俺のせいって、その理由はなんだよ!!」
いい加減うんざりしていると、フォースが大魔法を放った。
『スーパーノヴァ!!!!!』
ミマスの背後をいつの間にか取っていたネーブルも、ライジンを拳に籠めて、敵に向けた。いつの間に……! けど、ナイスだ。
『――――ムジョルニア!!!!!!』
それだけじゃない。
ゼファも。
『グロリアスホーリークロス!!』
これで――――!
『愚か者がああああああああああああああああああああああああッ!!!!!』
怒り狂うミマスは螺旋をフル回転させた。
……なんて力だ!!
けどな、させるかよ…………
「ミマス!! なんの恨みがあるか知らんけどな……。てめぇが魔神である以上、俺はお前を許さん……!!」
俺は渾身の一撃を放った。
『――――――イベントホライゾン!!!!!!!!!!!!!!』
『…………バカなっ!!! これが、究極の、闇の力、なのか……グアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!』
野郎、気合だけで受け止めてやがる。
さすが、魔神のNo.1だ。でもな、俺は絶対に勝つ。
『――――――うぉのれぇええええええ、クレメンティアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!』
衝突する『闇』と『光』。
激しく拮抗するが――――しかし。
俺は容赦しない。
『ライスナー・ノルドシュトルム・ブラックホール――――!!!!!!!!!!!!』
『かぁっ………………ッゲボボッバババババババアアアアアアアアウアゲゲゲエエエエエエエエエエエエエエアアアアアアアアアアアアアアアアアデエエエエエエエエンギギギギギギッガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッッ!!!!!!!!!』
ミマスは一瞬で空間の果てに到達。
闇の核爆発を起こし、それが数分に渡って続いた。
…………ヤツの身体が崩壊している。勝ったな。




