第37話 夢幻<ソウルフォース>
これほど憎悪したことはない。
今俺にあるのは究極の闇と憎しみだった。
「そうやって馬鹿みたいに人を見下して……高笑いして、俺の大切なものを奪っていくんじゃねえ――――――!!!」
<愚かな。それは誤った選択であるぞ……ユメよ>
「知るか!!!」
宙に浮遊している覇王に対し、俺は最大出力の『闇』を放った。
『イベントホライゾン!!!!!!!!』
<……ほう。いきなり最高にして究極の闇を撃つか。だが、逆にそれが貴様の限界でもある。故に、我が混沌を超えられるはずもない>
キシキシ不快に笑う覇王は、手を構え、それを砲撃してきた。
<<奥義・覇王轟翔波――――――!!!!!!!!!!!!!!>>
広大な『闇』と『混沌』が衝突した。
それらは、混じり合うことなく拮抗しあった。
「くっ…………これが混沌の力か。なかなかにシンドイぜ。でもな、それでも……俺は、絶対に、負けるわけにはいかないんだあああああああああああ――――!!!!」
ありったけの闇の極解放を展開し、更に闇の力を増幅させた。だけど、向こうも容赦なく混沌を激流のように流し込んできた。
「…………かぁっっ!!!」
「ユメ……! あたしも!!」
隣に駆けつけてくるフォースは、ソウルフォースを発動。
混沌を押し返し始めた。
<なんだと……この未知の力はなんだ……。だが、決定打ではない。それすなわち、恐るるに足らず……! 所詮は無駄な足掻きにすぎぬ!!!>
また『混沌』の威力がアップした。
まずい……これ以上は……!!!
『――――諦めるな――――』
その時、声が響いたんだ。
不思議な、とても落ち着く……包み込むような優しい声。その声にいち早く反応したは、もちろんフォースだった。
「マスターグレイス」
「師匠か……!」
少し後ろから、師匠が現れた。
いや、それだけじゃない。
ネーブルやゼファ、キャロル……レア、それに住民のみんなも。
ニッと笑うキャロルはすぐに号令を出した。
「ユメとフォース様に続けええええええええええええええッ!!!」
「「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおお9おおおおおお!!!!」」」」
「サンダーボルト!!」「ホーリークロス!!」「爆熱苦無・薤露蒿里!!」「ファイアーボルト!!」「ニライカナイ!!」「コールドボルト!!」「怒りのエクサハンマー!!」「ガブリエル!!」「ヘプタゴンショット!!」「アスモデウス!!」「バーンメテオストライク!!」「デッドショット!!」「ベルフェゴール!!」「ピンポイントアタック!!」「メタトロン!!」「黒の魔導書・グリモワール!!」
次々とスキルが発動され、
覇王の『混沌』を押し返し始めた。
<次々と愚者共があああああああ――――――ッ!!!!>
「……仕方あるまい。我が力も貸そうぞ」
マスターグレイスが手を翳した。
『コズミックストリング……!!』
――すると、エメラルドグリーンの超巨大波動砲が一気に『混沌』を押し返した。すげぇぜ、さすがマスター。世界一の極魔法使いである。
「ユメよ、ボケボケしている場合ではない。フォースと共に力を合わせぬか! お主にはこの世界、この宇宙の神羅万象とその理を教えたはずじゃ、バランスの神髄を」
「マスター…。そうだな、俺はまだソウルフォースの本気を出していない」
俺はフォースと手を繋ぎ……
いや、みんなと手を繋ぎ……
力を同調させた。
マスターがいつしか言っていたっけ。
誰しもがソウルフォースを持つって。
それは心の力、願いの力なのだから。
夢、
幻、
そして、
『インフィニティ!!!!!!!!!!!!』
<<…………ヴァ、ヴァカナアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア、ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!>>
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ほどなくして、混沌は、断末魔と共に消え去った。
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