媚びてることにさせられて、追い出されるので転生したい
事故にあってから声を出すのが苦手な主人公は、とりあえず喋る代わりに考えをまとめようと小説を書き始めた。
他に器用なことも無いし、PTSDの治療くらいにはなるだろう。
けれど、それは趣味にすらならなかった。
気付いたときにはストーカーに合い始めていて、便宜上、まんじせんせいと呼んでいたが、その正体は人気作家の太田たち。
売れない小説家志望に原稿を配られたり、喋ればどうなるかわからないと恐喝されたり、学校でも何処でも、常に貼り付かれる生活に明け暮れていた。
──気が付けばテレビでは原稿を読み上げて、トラウマを社会中に晒しているところ。
社会的に死にそうだけどすることもないので生きていたが どこに居ても暗殺計画を練られているらしい。
ある日、悪化したPTSDで学校を休み、いつものように、「媚びている」「遊んでいる」という貼り紙や濡れ衣を着せようとする貼り紙を楽しく壁から剥がしていたら急に異世界に来てしまうし、まんじせんせいは辛く当たってくる。
まんじせんせい
2020/09/06 19:32
(改)