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1.何がどうしてこうなった

初めての投稿になります。


 


 目の前に広がるのはどこまでも広がりそうな木々たち。

 上を見上げれば葉の隙間から見える青空。

 そして私は泉の中で水浸し・・・。


 なにこれ。

 ・・・どういう状況?!

 さっきまで神社にいたよね?!

 お、落ち着けー!!

 落ち着くんだ自分!深呼吸だ!

 ・・・って、落ち着けるかーーーー!!





 有馬 春歌、18歳。

 普通の高校生。


 大学もすでに決まり、残りの高校生活を満喫していた。

 元運動部だった私は今日も朝からお気に入りのジャージに身を包み、日課のランニングをしていた。

 前日までは雨が降っていて久々のランニングでこの日たまたまいつもと違うコースを走り、初めて見かけた小さな神社に立ち寄った時に生い茂った草の方からガサガサという音が聞こえた。

 大の動物好きの私はもしかして猫かもなんて思いながらそちらの方に近づいた。

 草をかき分けてもそこには何もおらず、ちょっとがっかりしたところで水溜まりに足を入れてしまった。


 その瞬間。


 目の前が歪んだと思った刹那、足裏にあった地を踏む感覚が急になくなってストンッと落ちていく感覚と同時に頭が割れるように痛み、私は意識を手放した。



 そして気が付いた時にはゴボッと水を飲む感覚と本能的にこのままじゃマズい!という感覚に襲われ泉から這い出てきて今に至るという訳である。


 一通りパニックを起こした後は呆然とする。

 そりゃそうだろう。

 気づいたら溺れかけていてよくわからない場所にいるなんて誰だって平常心ではいられないはずだ。


「ぶえっくしょい!」


 可愛くもなんともないクシャミで我に返る。

 びしょ濡れのままいるわけにもいかないので辺りに誰もいないことを確認して服を脱ぎギュウギュウと水を絞った。

 天気は良いしジャージだし着ていてもきっとすぐ乾くだろう。


 冷静さを表面上取り戻したところでこれからどうするかを考える。

 元来私は結構冷静な人間のはずだ。

 まずはここがどこかはわからないけど暗くなる前に移動して人を探そう。

 幸い怪我もない。

 靴も履いているし体力には自信がある。

 目印を付けながら歩けば最悪でも水のあるこの場所まで戻ることも可能だろう。


 そんなことを考えていると木々の間からガサガサと音がしたかと思ったら大きな犬が姿を現した。

 白-というよりは薄い青みを含んだ白銀-の毛並み、紺碧の瞳をした犬に目を奪われる。いや、あれ犬?

 私の知っている犬はあんなに大きくない。

 でもすっごい綺麗なもふもふ~なんてことを考えている間にかなり近くまで犬は近づいて来ていた。

 とたん恐怖が落ちてくる。

 2mくらいはありそうな・・・まずい、襲われたらひとたまりもない・・・!

 じりじりと後ずさる私と近づく犬。


 グルルルルルゥ ― 唸られている。

 めっちゃ唸られてるーー!! 食べられちゃうー!!

 これはもう犬なんかじゃない!獣である!


「イヤー、私食べても美味しくないよ?! むしろお腹壊すよ?!」


 通じるはずなんてないと思っていても言わずにはいられない。

 こんな訳の分からない状態で死にたくなんてないのだ。


勢いで書き始めたのでまだ結末は見えませんがハッピーエンド以外にする気はありません。

よろしくお願いします。

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挿絵(By みてみん)



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