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詠唱とは①

読者の皆様のブックマークが増えるのを、ニマニマしながら眺めています。


最近設定ばかり筆が走り、本編が中々進みません。

ジュロの店を後にしたトレバーは、賑やかな街並みを一瞥した。

人々の熱気は相変わらずであり、自分達のいた時代の日本では喪われた()気で満ちている。


ただ生きている事を、哲学ゾンビと言うんだっけかな?


そう朧げな記憶を探ったトレバーは、今の自分のはまさに死者(ゾンビ)じゃないかと自嘲した。

空を見上げてみれば、まだ太陽は高い位置にあり、ルーシーと別れてからそれ程の時間は経っていない。


のっそりと街を歩いていると、一つの道具屋が目に止まる。

そういえば、商人ギルドに並んでいる時におっさんと知り合った、と思い出したトレバー。

名前を聞いていなかった為、彼の住んでいると言っていた王都で探す事は難しい上に、雑貨屋であったのか、道具屋であったのか、脳味噌の失われたトレバーには思い出せなかった。

記憶力の素晴らしい読者の皆様なら、きっと何方(どちら)であったのか覚えているだろうし、おっさんの名前だって覚えている事だろう。

未だおっさんの名前が一度も出ていなかった気がするが、些細な問題に違いない。

そして、ビードロを扱っているお店であるので、王都で覚えていればたどり着けそうではあるが、トレバーに期待は出来ないだろう。


相変わらず、1人でお洒落な店に入る事に抵抗がある為、尻込みしてしまうトレバー。

これが可愛らしい少年少女で有れば、思わず声を掛けエスコートしてしまうだろう。

初々しい果実に声を掛けてしまうのが人間であり、そこから出会いと下心が生まれるのだ。

とは言え、髑髏であるトレバーには、些か声を掛ける事を躊躇ってしまう。

そもそもお近付きになりたくない。

ネクロなフェチの方ならば、婚姻を申し込む程素敵な骨ではあるが、生憎同族のスケルトンやネクラなフェチの方、骨目当てな獣人等は周囲に存在しなかった。


「1人だと、入りづらいのが難点だな」


「あら?宜しければご一緒してくれませんか?」


トレバーは顎を手に当てながら、今日は返事がよく返される日だと声の主に目をやる。

エルフの美女が、ニッコリと微笑んでいた。


彼女は先程商人ギルドにいた美女だ。

商人ギルドから尾行されていたのかと、此れまでの事を思い返すトレバー。


トレバーは、気配を看破する気配察知のスキルを保有している為、ミニマップを表示する事で敵勢反応が表示される(現在は開いていないが)。

そしてこのスキルは、敵意や殺意に反応し、不意打ちに備える事が可能な事をグレフルの街に着くまでにゴブリンが教えてくれている。

その身を呈して。

気配察知に、トレバーは限界までポイントを振り10段位まで上げている為、尾行などの怪しい気配があれば、数多くのPK(プレイヤーキラー)に狙われた経験から直ぐに気がつく筈である。

つまり、彼女が目の前にいるのは、10段位の気配察知すらも凌ぐ程、隠密系統のスキルを重複させるスキル構成を持って尾行したか、ただの偶然の何方かである。


トレバーは限りなく後者であると考えているが、現実となった今、ゲームの中に存在しなかった全く別の技術が有る、と言う可能性は否定できない。

調べる事が増えたと、思わず笑ってしまうのは、トレバーが変態の1人であるからだ。

高みを求める者は、どの分野でも変態が多い。


「おや、貴女は…」


さて、彼女の目的を知るより先立つ問題は、トレバーが美女の名前が思い出せない事だ。

スケルトン等のアンデッド達に、高いコミュニケーション能力を求めるのは酷というものである。

基本的に、魔族以外のアンデッドは、生者を殺す事しか考えて無い。

勿論、トレバーは生者を殺す事に囚われていないが、コミュニケーション能力が低いという点では、アンデッドである彼等と同種であると胸を張って言えるだろう。


「こんな所で奇遇ですね、麗しいレディ」


ニッコリと微笑み、名前を覚えていない事を誤魔化すトレバー。

因みに彼女の名前はマルチダだ。

自己紹介の時、虚勢を張ることに必死であったトレバーが、彼女の名前を覚えていないのは仕方ない事である。


「ふふっ、お世辞が上手ですね」


「いえ、私はお世辞等は言わない主義なのだ」


肩を竦めながら、自分で誰だコイツと突っ込みたくなるのを抑えつつ、何とか名前を思い出そうとする。

骨がプレイボーイの真似事をした所で、誘う場所は黄泉としか思えないのだが、マルチダは良い女であった。


「嬉しい事言ってくれますね。それで、私も此方のお店に用事があるの。宜しければ、エスコートをお願いできるかしら?」


「おお、其れは願っても無い。こんな美女をエスコート出来るなんて、今日は素晴らしい日だ」


「いいえ、トレバー様は大切なお客様ですから」


「此れも何かの縁、私の事はトレバーと呼び捨てで構わない」


「それは流石に、敬称を付けることをお許しくださいトレバーさん。私の事はマルチダと呼んで頂ければ構いませんよ」


「で、では、マルチダさんと呼ばせて頂こう」


人差し指を立て自信ありげに言うトレバーは、内心名前を言わせる事に成功した自分の手腕にガッツポーズを決める。

なぉ、若干拒絶されている対応なのだが、彼女いない歴が年齢のトレバーは気がつかない。

私は貴女と親しくなりたいという誤った意図を、マルチダに伝えてしまった事も気がつかない。

誤ってハニートラップへの道を開くかもしれないが、トレバーには生殖機が存在しないので問題無いのかもしれない。


「では、お手を」


調子に乗ったトレバーは、彼女に腕を取ってもらい店内へと向かう。

剥き出しの骨を手に取る一瞬、マルチダは硬直した。

だが、流石は商人ギルドの者である、その事をトレバーには悟らせない。


美女でスタイルの良いエルフの美女をエスコートすれば、当然の様に街の男達の嫉妬の目が刺さる。

彼女いない歴年齢のトレバーは、それもう渾身のドヤ顔を男達に向ける。

だが、彼等にとっては、無表情の骸骨が此方を向いた様にしか見えず、ポッカリと空いた眼孔の恐怖から慌てて仕事へと戻っていった。

髑髏には表情筋が存在しないのだ。


洒落たドアを潜ると、小物や道具を扱っている雑貨屋であった。

しかし、よく見てみれば商品の多くは旅の必需品。

お洒落を意識する女性冒険者達をターゲットにした冒険道具店と言った所か、と少し可愛らしいデザインの商品を見て思うトレバー。

1人で入らなくて良かったと、安堵の息を漏らす。


「おっ!お前、来てくれたんだな!」


トレバーを迎えてくれたのは、尊大な対応のロリ少女。

ツインテールに結び、小さい身体に合わない態度は愛嬌を出す。


なんて事は無く、今朝商人ギルドの前で、名前を聞きそびれたおっさんであった。

頭皮の薄い。

歓迎は嬉しいが、それがおっさんである事にトレバーは落胆を隠せない。

髑髏のポーカーフェイスで、おっさんにその事を悟らせなかったのは流石と言えよう。


「おや?貴方は朝の……」


「トレバーさん、お知り合いなのですか?」


「商人ギルドの列で少し…な。あの時は、名前を聞きそびれてしまったのだ。しかし、こうして再開出来たのはやはり出会うべくして、出会ったのだろうな」


フッとキザったらしく格好つけるトレバーを、おっさんは怪訝そうな目で見る。

出逢うべくして欲しいのは美女であって、特におっさんとの再会は求めて居ないトレバーであった。


「お前さん、何を気取っているんだ?」


「……気取っている?何の話だ?」


「成る程なぁ、綺麗な姐さんを前に格好つけてるんだな。悪かったな、下手な事言っちまって」


「……私は、時と場合を考えてるんだがな」


ヘラヘラと笑うおっさんに青筋を立てるトレバーであったが、生憎骸骨に血管は無い。

ただ怒りに合わせて、僅かに漏れ出してしまった魔力をマルチダは感じ取った。

流石は、元とはいえ金級の冒険者であり、魔力の扱いに長けたエルフと言える。


マルチダから見て、トレバーは確かに理性がある。

しかし、彼は魔族。

価値観や誇りを何に対して重きを置いているか、それが人族とは大きく異なる可能性が高く、何時逆鱗に触れてしまうか解らないのだ。


トレバーの魔力が漏れたのは、苛立ちによってであり、本人にとっては加齢臭が漏れるのと同じ程度である。

しかし、その事を知らないマルチダからしてみれば“恐ろしい実力を秘めた魔族が、僅かとはいえ高密度な魔力を漏らした”事実は、恐怖以外の何物でも無かった。

最も、漏れ出したのがただの加齢臭であれば、一部の界隈には加齢臭も華麗臭となる事は有るかも知れない為、マルチダには恐怖以外の感情も生まれた可能性がある。

勿論骨には加齢臭どころか、体臭も無いのだが。


「と、トレバーさんはドローグリさんと知り合いなのですね」


慌てて話をそらすマルチダ、彼女は引退したとは言え、戦闘の腕は全く衰えていない。

歴戦の冒険者でもある彼女は、過去に何度か魔族と交戦した事があり、魔物と魔族の実力には隔たりがある事を知っている。

実戦を踏まえて、今日まで生き延びて来た自分の実力にある程度自身を持っている。

しかし、目の前の魔族は格が違う。

本能が警告している、コレと戦っては駄目だと。


マルチダ達エルフは、魔力の操作に長けた種族である。

その為、高レベルであるトレバーの内に潜む、内包魔力を無意識に感じとっている。

Wider worldのスキルの中にも、敵の情報を開欄するスキルや、逆に隠蔽するスキルは存在する。

トレバーは何方も会得していない為、マルチダが内包魔力を感じ取る事が出来たのだ。

ただし、無意識に行うソレは、無意味に彼女を怯えさせている事になるのだが…….。


「まぁな、オレとおっさんはマブダチだぜ。それで、マルチダさんとおっさんのご関係を、今後の参考に教えて頂きたいのですが」


「何時マブダチになったんだ……フッ、オレとマルチダの嬢ちゃんは、一夜を共にした仲さ」


「っッ!?ッ!?」


トレバーは顎が外れる程驚いた、というか実際に外れた。

出来れば美人とお近づきになりたい、と考えていたトレバーは、禿げたおっさんに自分が負けた事に血の涙を流して悔しんだ。

でもよく考えてみれば、骨となったトレバーの頭も禿げていた。

そんなとても悲しい事実と直面した彼は、両膝を地につけて落ち込んでしまう。


トレバーが膝を折った事や、誤解を招くいい様に思わず頭を抱えるマルチダ。

目の前の爆弾をあまり刺激しないで、と切実に願う彼女とは逆に、ドローグリはニヤニヤと楽しそうに笑っていた。


「誤解を招く発言をしないで欲しいのですが」


「事実だろ?」


「トレバーさん、彼の言った事は、冒険者時代に遠征で野営した時の話であり、男女の関係ではありませんよ」


「そ、そうか……」


マルチダによる発言の否定は、禿げがモテるという希望の否定でもある。

もしかしたら、禿げも異世界だからモテるかも知れないと、僅かな希望もあったのだ。


異世界では禿げがモテる可能性。


冒険者達の様な原始的に命のやり取りをする世界では、男性ホルモンが多量に分泌される他、戦闘で高まった気が性欲で発散される。

命のやり取りの後は、子孫を残そうと、本能的に考える事に男女の違いは無い。

そして、多量な男性ホルモンによって禿げるのだ、つまり禿げはモテる。


と願うのが禿げのロマンであろうが、女性は子を産み育てる必要がある為、危険な状況では性欲が抑えられるという説もある。

何方も、男性ホルモンも股間のトレバーも持たない骨には関係ない話なのだが。


「マルチダさん、話は変わるがオレの頭って禿げてると言えるのだろうか?」


「え、えっと毛は無いですが禿げとは違うかと……思いますよ…多分」


トレバーを茶化そうとしたドローグリだか、禿げの話は自分に飛び火する可能性かあったので口を噤む。

奇しくも、元の日本ではフサフサだった毛根は頭皮ごと消え去り、荒地を通り越した更地の頭蓋骨を撫でるトレバー。


あぁ、優しい後輩だったら『センパイは頭蓋骨も素敵ですね』って膝枕しながら撫でてくれるだろうか?

いや、彼奴は『センパイは頭皮無くても加齢臭がするんですね』とか言いそう。


トレバーは、ルーシーに禿げた悩みを話す事は辞める事にした。

心は骨粗鬆症なのだ。


「それより、ドローグリ殿は王都に店を構えているのでは無いのか?娘がいると言っていたが……」


「娘はやらんっ!」


「……ああ」


「まぁ、そうだな。俺は王都に住んでるんだが、グレフルみたいに雑貨屋も支店として営んでる。今日はビードロの納品ついでに視察って訳よ、朝ギルドに居たのもその関係さ」


確かに店の中には、所々綺麗なビードロの品が陳列されている。

そのせいで、余計に男は居心地の悪さを感じてしまう。


「ひょっとして、若い女の子が来るように女性向けの可愛らしい物を揃えている訳ではあるまいな?」


「ギクッ!」


「娘がいるのに、何をしているのやら……」


マルチダも呆れてため息を吐くが、慌てて釈明を始めるドローグリ。

娘が喜ぶ様に女性向けのジャンルだの、娘が考えたデザインだの。

成る程、ここまで必死にならなければ、確かに説得力のある理由であった。


「まぁ良いか。それで、マルチダさんは何か用事があったのでは無いか?」


立ち直ったと言うより、現実から目を背けたトレバーが言うと、思い出した様に手を叩くマルチダ。

徐ろに豊富な胸の谷間に手を入れ、手紙を取り出す。


「「……ほぅ」」


男2人はその谷間に釘付けとなったが、商人であるマルチダにとってはその視線さえ交渉の一手である。

ついつい動いてしまう視線は、相手に引け目や背徳心、時には嗜虐心を動かし交渉を有利に進める女性ならでは手だ。

彼女がニッコリと妖艶に微笑んだ事で、野郎どもの視線は慌てて逸らされる。

女性は視線に敏感なのだ、それ故自分を磨く。


「実は商人ギルドで金貨の量が僅かに減りまして、贔屓している顧客の皆様にご協力をお願いしているのですわ。此方はギルドマスターからです」


胸から出した手紙をドローグリに手渡しながら、トレバーへグサリと刺さった発言をするマルチダ。

トレバーは相変わらずポーカーフェイスである。

表情筋が無いから。


「金貨が?こんな小さな街で金貨が大量に動くなんて、何か有ったのか?」


「残念ですが、顧客(・・)の情報は漏らせませんので、悪しからず」


顧客(・・)ねぇ……」


ジロリと流し目が向けられるが、トレバーは素知らぬ顔をする。


「何かな?」


「いや、俺はてっきり王種でも生まれたのかと思ってな」


「王種?」


トレバーはWider worldのモンスターを思い出す。

この世界では魔物と呼ばれ、魔族と区別されている。

此処に来るまで魔導車で跳ねたゴブリンを見る限り、ゲームとあまり大きな違いは無いだろうと推測した。

ゲーム内では、攻撃判定を持たない魔導車で跳ね殺す事は出来なかったが……。


Wider worldで、プレイヤーが選択できる魔物種族は、レベルを上げる事で、より上位な種族へと進化する。

敵対するプレイヤー以外のモンスターも、レイドイベントなどで強力な個体に進化したモンスターとして出現する事もある。

何方もある程度高位な種族の中で、統率系統の固有スキルを持った種族は“王種”と呼ばれる。

固有スキルとは、その種族でしか会得が不可能なスキルであり、魔物以外の種族を選んだプレイヤーも、一部の種族は持っており、総じて強力な力となる。

例えば、竜人族(ドラゴニュート)は固有のスキル“龍の息吹(ドラゴンブレス)を使うことが出来きる。


勿論、それに見合ったデメリットは存在するが。

その中でも王種は、自身の強さは勿論、統率のスキルによって、仲間にステータス補正のバフを撒くことが可能な個体スキルを有する。


プレイヤーの場合、上位スキルに分類される統率系統のスキルは、王種であるモンスターの種族固有スキルのみとなる。

更に、レベルアップで会得するスキルポイントを消費して段位を上げる必要もある。

その為、魔物種のプレイヤーは王種へと進化し、尚且つ種族固有の統率スキルを会得する者は少ない。

何故なら、自分では戦えない事から、世界ランキングの一対一では勝てないのだ。

勿論、消費スキルポイントに見合う効果が有り、味方をかなり強化する事ができる。

同時に、レイドイベントのボスのバフも強力だ。


上位スキルの統率系統の厄介さは、味方でさえあれば数に上限無くかける事が可能な所だ。

プレイヤーの味方判定は、パーティを組んだメンバーである事に対し、Wider worldのイベントで出現した王種のボスは、数千の部下に振りまいた。

この広範囲バフが強すぎるあまり、イベントが失敗し、プレイヤーが守る街を落とされた事例もある。

プレイヤーのバフとは異なり。種族固有の統率スキルを重ね掛けは不可能だが、数は力だ。

例えば個人の力で勝っても、組み付かれ、転がされ、そして踏み潰される。

イベント失敗に対し、『課金蘇生アイテムで儲かった』とは運営のお言葉である。


また、種族進化が存在しない人族や亜人といった種族は、NPC達の指導を受ける事で、種族固有スキルに効果が似た統率スキルの会得が可能となる。

だが、やはり種族固有スキルと比べると効果が見劣りしてしまう上、世界ランキングでは役に立たないので会得する者は少ない。

その為、統率系統のスキルを保有するプレイヤーは希少価値が高く、姫プレイが捗るのだ。


「王種って、上位種族のか?」


「あぁ、上位種族でこの街の近くに産まれる王種といえば、ゴブリンキングだな。この街は高位冒険者が少ない、だから危険度の高いな王種は、高い金を払って騎士や冒険者を王都から派遣してもらうのさ」


上位種族がゴブリンキング。

えっ?と、トレバーは思わず声が漏れた。


前記した様に、Wider worldにおいて強力な上位の統率スキルを保有するのは、上位種族だけである。

そして、中位種族であるゴブリンキングは含まれない。

会得スキル構成や戦闘実績。

行動によるカルマ値等により、Wider worldでは魔物種族は多種多様な進化をする事が可能である。

中には、通常の進化ルートから外れる、ユニークモンスターへと進化する者もいる。


勘違いし易い罠だが、ユニークモンスターは必ずしも強い訳では無い。

進化者のスキル構成に大きく関わる為、型に嵌れば強い尖った性能が多く、敢えて通常進化を選択する者も多い。

ただし、世界ランキング上位者、その中で魔物種を選んだプレイヤー達は、大抵がユニークモンスターである。

彼等の戦い方は素人が真似する事は難しく、ユニークモンスターという名に踊らされて挫折を味わったプレイヤーも多い。


ですが、進化は課金アイテム(3000円)でやり直しできますので、様々な進化先を触ってみては如何でしょうか?


話は戻るが、ゴブリンキングは上位種族と呼ばれる程進化した個体では無い。

Wider worldで上位種族と位置付けられるのは、最大5回進化する魔物種族の中で、最大である5回目の進化を迎えたモンスターのみである。

勿論、一芸に特化し統率スキルを持たない魔物種族は進化ルートが別れ、王種に進化する事は出来ない。


ゴブリンキングは3回進化した姿であり、中盤のレイドボスを務めた中位種族である。

そして、統率スキルを持たない。

ゴブリンの高位種族は更に2回進化し、正しく王と呼べる程の個人戦闘力を備えた英雄である。


簡単に言えば、統率を持たないレイドボス等、烏合の衆でしか無いのだ。

かってのレイドボスでは、雑魚の群はHPが全損していたり、手足がもげてたり、頭がなくても、統率スキルが有れば動き襲いかかってきた。

逆に、統率スキルが無い時は、範囲魔法で壊滅していた。


もしかしたらと、トレバーは思い至る。

この世界の平均レベルはかなり低いのかも知れないと。

薄々最初の村で気が付いていたが、アレは小さな村だからではないかと考えていた。

ひょっとして、自分達は災害レベルの存在なのかも知れない。

そんな不安に駆られているトレバーを放置して、2人の話は続く。

長くなるので1度切ります。

この世界の人々は何故詠唱が必要なのかは、次回に説明できると思います。

別にカッコ良いかはでは無く、とても簡単な理由なのです。


因みに、トレバーの言っていた哲学ゾンビは少し間違っています。

正式には哲学的ゾンビで、ただ生きる事を指すのでは無く、人と同じ反応はするが、意識が無い存在です。


就職して、1ヶ月毎に先輩が辞めていく職場。

ダンスを強要され、休み時間等に時間を削ってやらされる職場。

ナンテホワイトナンダー!


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