あの空は
あの日、好きだったあの子に気持ちを伝えられず、あの子は僕の遠い場所へと行ってしまった。
何度も、気持ちを伝えられたはずなのに臆病な僕は伝える勇気がなくて、ただ手を振ることしか出来なかった。
どんどん小さくなるあの子の背を、見ながら大きく掲げた手は段々と自分の情けなさで力が入る。
今では手の届かない遠い場所に行ってしまったあの子。
そんなことをふと思い出して見る空は、あの時の自分の顔のように染まっていて、あの空をあの子も見ているのかと、考えながら窓に手を当て光るものに目を配る。
あの子も幸せを手に入れているのかと思いながら、あの人の元へと足を進める。