ライブがやりたい!
美由紀さんが加入して三年近くなり、俺たちのオリジナルも30曲を越えようとしていた。腕の方も大分上がって、いつでもデビューできるレベルにある。
最近、バンドの名前が決まった。
『ラディカルプラント』たいして意味は無いけれど、楽しい騒がしさを感じるから採用した。発案は美由紀さん。結構、皆気に入っている。
バンド名決定に合わせて自主制作CDを創ってみた。
家のスタジオでオリジナル曲を12曲録音して、哲ちゃん会の皆に配らせてもらった。
下山さんたちの評価も中々よかった。正直に言って嬉しいね。
けれども、レコーディングしている時が凄く楽しかったから、終わってしまうと寂しくなる。
自主制作とは言っても、一から自分達のアルバムを創るんだから、テンションが揚がってお祭り騒ぎで録音していたから仕方がない。最近は練習していても少し気が抜けている感じがするほどだ。
「ラディカルプラントでライブがしたいね・・・」
そんな中、美由紀さんが呟いた。
「いいねっ!!やりたいねっ!!」
マリちゃんが喰いついた。
こういう時、平嶋くんはいけんを言ったりしないが、表情を見る限り反対ではない。というより、かなり賛成のようだ。勿論、俺もやりたい。
美由紀さんはヘルプでライブハウスに出演しているが、他のメンバーは未経験だ。いずれデビューする予定なら、アマチュアバンドとしてのライブハウス出演も必要ではないだろうか?。絶対必要だね。
美由紀さんのツテでライブハウスに出られないか交渉してもらおうとしていたが、飯島さんからストップが掛った。飯島さんは結婚後も仕事では飯島を名乗っていた。
「あなたたちはウチの秘蔵っ子なんだから、勝手に交渉されちゃ困るわ。私に任せなさい。」
盛り上がり過ぎて少し暴走してしまったが、年長の美由紀さんが飯島さんに話を通して置いてくれたので問題にはならなかった。前世と合わせれば50才になるのに、俺って情けない・・・
でも、精神は肉体に引きずられるから仕方ないと納得しよう。
間もなく、飯島さんがライブハウスを決めてきてくれた。けれども、オーデションを受けなければならないらしい。「飯島さんの秘蔵っ子でもじぶんの耳で確認しないと、俺のステージには上げられない。」とのことだ。
オーディションは問題なく合格した。それどころか、いきなりライブハウスのオーナーは俺たちを金曜日夜のステージに上げようとした。それはあまり目立たせたくない飯島さんに却下され、水曜日夜のステージが決定した。
ライブの開催まで2週間ほどあったので、ライブのリハーサルを繰り返して完成度を揚げていった。
それに合わせて物販もやってみたかったので、この前配布したCDを30枚ほど作ってジャケットもつけてみた。飯島さんに頼んでステッカーも創ってもらった。
何でもそうなのかもしれないが、準備している時が一番たのしい!
早く、皆の前で演奏したい!!早くライブがしたい!!!




