スパーク ウルトラアリーナ3DAYS(3人称)
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首都圏にあるアリーナ会場の中で最大規模を誇るのが{ウルトラアリーナ)だ。屋内型施設としては破格の10万人を収容できる施設で、多くのアーティストがここでライブを開催することを目標にしている。
このウルトラアリーナを満員にできるアーティストは業界でも超一流と認められる存在と云える。そのウルトラアリーナを三日間満員にするとなると、日本人アーティストの中では五組ほどではないだろうか。
スパークはその内の一組で、彼らが国民的アイドルと云われるに相応しい人気ぶりだ。
真壁、棚橋、柴田、後藤、岡田の五人で15年前に結成されたグループ、それがスパークだ。
彼らのライブにこれだけの人が集まるのには、ちゃんと理由がある。毎回、手間も予算も掛った演出でファンの期待を裏切らない事を地道に15年やってきた事がスパークの人気を支えている。
しかし、もう何度もライブに足を運んでいるファンが好きなコーナーは歌やダンス、派手な演出ではなく(勿論、それらも大好きだが)メンバー5人が普通にトークをするコーナーだった。
オーロラビジョンにトークテーマが映し出されて、スパークの五人がそれに則ってトークする。ファンはテレビやラジオでは出来ないようなプライベートトークが聞けるので、とても喜んでいる。
この日のライブでもトークコーナーが始まろうとしている。一旦、袖に控えていたスパークのメンバーがステージに登場すると割れんばかりの歓声が彼らを出迎えた。
「今日のトークテーマはこれっ!!」
グループの仕切り役、柴田がオーロラビジョンを指さして大声で叫ぶとコーナーの始まりだ。
「スパークの休日の過ごし方っ!!」
「テンションたけーなー。」
「何を仰ってるんですか、棚橋さん。人気コーナーですよ、テンション揚げていきましょうよ。」
「「「「いえっー。」」」」
「どこか投げやりだなぁ。」
「もういいから、コーナー始めようよ。」
岡田に促されて柴田が進行していく。
「まずリーダーの後藤さん、お休みの日はなにをされてるんですか?俺たちって休日は完全に別々じゃん、興味あるよね。」
「大体、ゴルフかな。コースに出ない日でも、打ちっぱなしにはいってるかな。」
「そういえば最近、楽屋でも素振りやってるよね。いつからやってるの。」
「今年、始めたばっかりだよ。どう一緒にまわる。」
後藤の誘いに柴田が反応した。
「僕もゴルフするけど、後藤さんスコアはどうなの。僕のハンデは18だけど、一緒に行ける?」
「また今度、誘うよ。」
どうやら後藤のスコアはまだまだのようで気まずそうに話を終わらせた。
気を取り直して柴田が次に進む。
「真壁はどう過ごしてるの?」
「真壁は普段の生活を全然見せないもんな。芸能人の友達とかいるの?」
他のメンバーも興味があるらしく食いついてくる。
「休みの日は大体、哲ちゃんせんせーの家にいってるかな。」
「哲ちゃんせんせーってまだ子供じゃん。子供んとこに遊びに行ってなにするの。」
「特に何もしないよ。なんとなく、まったりしてる。哲ちゃんせんせーのとこは落ち着くんだよね。」
「子供とまったりしてるって、どんな芸能人だよ。」
皆があきれている。ファンですら失笑している。
「何言ってるんだよ。俺だけじゃないよ。下山芳樹さんやパラディンのKとか他にもいるよ。」
「急に大物が出て来たな。」
「哲ちゃん会って下山さんが言ってたかな。中々全員はそろわないけどね。」
「でしょうね。」
「けど、今度めずらしく皆の休みが合うからパーティーすることになったんだよ。」
「何それ!俺も行きたい。すごいメンバー集まるじゃん。」
棚橋が興味を持ったようだ。
「マネージャーにスケジュール確認してOKなら連れて行くよ。」
「確認するよ!」
棚橋はどうも本気のようなので、ライブ終了後もう一度、話すことになった。




