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小学校での俺

 正直、俺は学校で浮いていると思う。

 前世で大学も出ているんだから、勉強はできる。小学校レベルでついていけなかったら、その方が問題だ。

 運動も小さい頃から合気道を続けているので、むしろ得意だ。前世では出来なかったことが出来るのは快感と言ってよい。

 勉強も運動ができる小学生ならクラスの人気者になりそうだが、俺の方が遠慮してしまうので距離ができてしまう。クラスメイトも距離をつかみかねて、遠巻きにしているのだろう。

 本来ならボッチになるところなのだが、前にも言ったように平島くんのおかげで救われている。彼の心が大きくてよかった。本当によかった。子供のころは、こういう事がイジメの原因になったりするんだから。

そもそも、俺は担任教師とあまり巧くいっていない。担任は若い体育教師なのだが、家庭の事情ということで、俺の仕事について説明してから俺への当たりが強くなった。主に収入面で気に入らないようだ。

 「人生いつまでも重い通りになると思うなよ。」

 俺にそう言ってくるが、忠告や躾というよりも、ただの嫌味にしか聞こえない。口調がいやらしいからだ。担任がこんな様子だからクラスメイトも近寄り難くなっている。

 それもあって平嶋くんには頭が上がらない。担任にも平嶋くんの広い心を見習ってほしいものだ。

 平嶋くんに見捨てられないようにクラスの行事には事情が許す限り参加するようにしている。おかげで担任も嫌味以上のことはできないようだ。

 ちなみに担任の名前は城田と言います。



 今日も飽きずに放課後ドッヂボールの誘ってくれたので、予定も無いし喜んで参加させてもらう。

 運動場に出てみると、そこには担任の城田先生が待っていた。

 「今日は先生も参加させてもらうぞ。」

 皆に呼びかけるときは、にこやかだが俺を見る目はどこか挑戦的だ。

ドッヂボールをする時、俺は基本逃げ回ることにしている。突き指とかしたくないからなんだけど、おかげで下手くそだと思われている。

 だからドッヂボールなら俺にギャフンと言わせられると、城田先生は今現在俺に付きまとっている。鬱陶しい。

 どうやら外野からパスを貰って俺にぶつけるつもりらしい。声を出さないようにアピールしているみたいだが、外野の子の様子でバレバレだ。

 城田先生にパスが出たが、中途半端な高さになっている。チャンス!

 突き指する危険があるから積極的にボールに絡みにいかないが、けして出来ないわけじゃない。

 俺はジャンプするとボールをキャッチした。そのまま体を捻り先生に正対するように着地した。先生は俺に攻撃するために至近距離にいた。

 「えいっ。」

 バスケでパスするときのフォームで城田先生のひざ下にボールを投げた。

 ポスっ

 呆然とするアウトになった先生を置いて安全圏に逃げた。まぁ何時でもかかってきなさい。気が向いたら相手をしてあげるよ。

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