下山芳樹のラヂヲの楽園1
「・・・」=下山芳樹
-・・・-=ディレクターY
「今週も始まりました下山芳樹のラヂヲの楽園。パラダイッ!レディーウォー!」
-テンション高いですねえ―
「この番組ぐらいだからね。自由に出来るのは。」
-下山さんならどこでも自由に出来るんじゃないですか?-
「この業界で20年もやってポジションを築いちゃうと、後輩たちには重みのある姿を見せなきゃいけないじゃん。ハッちゃける仕事は若手に取っておかないと、俺がやっちゃ迷惑でしょ。」
「俺自身は20年前から何にも変わってないけどね。だって、もっと上の先輩方も全然現役なんだもん。そういう人達がまだいっぱいいて、フェスとか行くとパシらされそうになるもん。実際はパシったことないけど気分的に。」
-でもいつも以上にテンション高くないですか?-
「よくぞ聞いてくれました。いよいよ俺、下山芳樹の20周年記念アルバム『V.S.下山』が発売になりました。もう買ってくれたリスナーもいると思うけど、まだの人イン ストア ナウ。」
-それで、どんなアルバムなんですか―
「20曲入ったCDと8曲分のMVの入ったDVDがセットになった、とてもお買い得なアルバムになっております。」
「V.S.下山と謳っているように私、下山芳樹と私が気になっているコンポーザーやプレーヤーと対決形式で曲を創っております。半分は提供してもらった楽曲を下山がプレイし、半分は自分で書いた曲を有名アーティストの方とセッションしてます。」
-それでは注目曲はどれですか?-
「注目して欲しいのは、4曲目の『遊びの時間』だね。」
-山下哲夫さんって聞かない名前ですね。-
「YOUTUBEで話題になった2才児のギタリストこそが、山下哲夫ちゃんです。」
「俺もね、2才の幼児に高いレベルを求めても仕方ないだろうと、割と単純なコード進行の曲を書いたのよ。でも彼は俺の予想を軽く超えてきたね。」
「ちゃんと自分なりのアレンジをしてきたんだけど、それがかなり高度なアレンジなのよ。俺でも難しいね。」
-この子弾けるんですか?-
「弾くよ。完璧に。テクニックだけじゃなくて、音色に楽しんでる感じがちゃんと詰まってるんだよ。」
「圧倒されちゃったね。俺よりギター上手いんだもん。」
-下山さんまけちゃったんですね。-
「俺も頑張ったんだよ。でもさ、ギターの技術だけじゃなく、哲ちゃんの可愛さとも闘わなくちゃならないんだぞ。」
-そんなにですかー
「哲ちゃんてさ、いつも仔猫を連れてるんだよ。その仔猫がずっと哲ちゃんの頭の上にいるんだぜ。悶絶ものなのに、耐えて演奏したんだから悪くても引き分けだね。
哲ちゃんと仔猫の映像はMVで確認できます。買って見てください。」
-子供と動物、売れる要素ですね。-
「後はラーメンを食べさせれば良かったかな。」
-番組タイトルと関係しているので、エンディングに流す『楽園の子供たち』の作曲が山下哲夫くんになってますね。-
「元々、このアルバムは19曲しか用意してなかったんだけど、20周年だからもう一曲ってプロデューサーと話してたんだよ。丁度その時に哲ちゃんがスタッフの女の子に弾いて見せていたのが、この曲なんだ。」
-女の子に聞かせるとは、2才のくせにやりますね。-
「そうなんだよ。俺のスタッフなのに、ほったらかしにされたからね。うちの事務所の鉄の女I女史もこの日は、哲ちゃんにデレデレだったからね。」
-信じられませんねー
「ホントだって、俺にはあんなに厳しいのに不公平だよ。」
-2才児と張り合ってもしかたないでしょう。そろそろ締めてください。-
「結局、哲ちゃんの話しかしてないじゃん。他のアーティストについては、アルバムを聴いて確認してください。それでは、作詞下山芳樹、作曲山下哲夫で『楽園の子供たち』を聴きながらお別れです。SEE YOU NEXT WEEK バイバイ。」




