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僕は高らかに笑い、『笑顔お届け活動』の幕が開く


「ふはははは、ふはははははは、ふはははは!」

 僕は笑う。

 特に理由も無いが、五、七、五のリズムに合わせて。

 まあ、何かそんな風に笑いたい気分だったんだ。

 立ち並ぶビル群。その内の屋上の一つから、拡声器を持って、高らかに。

 やっぱりね、パソコンでの笑顔お届け活動はダメだと思うんだよ。うん。

 結局、野次馬しか見ないし。

 その後ニュースで、あたかも僕が悪者みたいに放送されるし。

 いやね、そりゃあ失敗と偶然の結果としてビルを一つ壊しちゃったのは悪かったと思うよ?

 でも、ほら。人は失敗する生き物じゃないですか。

 失敗から学ぶ事が大切なのであって、いつまでも失敗を引きずったり、責めていてはダメだと思うんですよ。はい。

 という訳で、ビルを爆破した僕が悪いんじゃない。いつまでも僕を責めて来る世間が悪い。ふははははは!

 だけど、そんな世間も僕は許そう。寛大だからね!

 きっと、みんな暮らしに余裕が無くて、誰かを責めずにはいられないんだろう。

 だから、僕が余裕を与えよう。余裕とは、心のゆとりだ。心のゆとりは笑顔から生まれる。

 さあ、みんなを笑顔にしよう!

 『笑顔お届け活動』の始まりだ!!


 とは言っても、パソコンはもう使わないと決めた。

 そこで、拡声器を使っての『笑顔お届け活動』だ。

 これはいい。

 みんなが何事かと、真剣に僕に注目してくるのが見えるから。

 ビルの屋上には、ライトを設置しておいた。それが背後から光孝と僕を照らす。

 この登場の仕方は、あれだろ。相当カッケ―だろ!

 自分で自分の演出に惚れ惚れしてしまう。

 さあ、道を行き交う人々よ!この僕のカッケ―姿に注目してくれ!!

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