公衆厠所 第9公園
男女共用の和式簡易トイレで見つけた書き込み。
その書き込みに釘付けになったのだ。
『天井天下唯我独尊』
あれっ、何かおかしい気がする。
そっか、『てんじょう』が低くなっている。
『てんじょうてんか』はほぼ世の中のことを指しているのに、
『天井』……一つの部屋くらいしか指していないよ。
一つの部屋くらいしか、命が尊くないという意味になっちゃう。
これじゃ、レディースとして天下とれないんじゃ。
[第八公園完]
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[第九公園]
俺は、今日もトイレを探す冒険に出ている。
木々の間からかすかに太陽の光が差し込む。
森の暗さを覆い隠すことはできない。
枯れ葉と石を慎重に見分けながら、歩を進める。
枯れ葉の音が森を支配する。
突然、道が途切れ、茂みのみとなってしまう。
「くそっ!」
茂みを掻き分け、反対側に抜けると、開けた荒野にたどり着いた。
森林の閉塞感から開放され、俺は大きく背伸びをする。
「やったぞ!!」
見事森からの脱出、そして……
「すごい!!
黄金のトイレだ!!」
※作者注:彼には『黄金』に見えますが、本当はクリーム色です。
「ついにたどり着いた。
黄金のトイレ!!
早速使用して見よう!!」
俺は、中に入り驚いてしまった。
いたるところが光っている。
床は大理石、便器もピカピカ、金の便座!!
苦しい冒険の末にたどり着いた世界最高のトイレだ!!
※作者注:彼には、大理石に見えるようですが、病院などにある
トイレのようなトイレの床材です。また金の便座と言ってますが、
ただ、黄色い便座カバーがあるだけです。
俺は、便座に腰を下ろす。
そして、そこに書かれた注意書きに俺は納得するのだった。
→次回に続く




