公衆厠所 第3公園
[第二公園続き]
「何だろう。違和感が……」
俺は突然現れた不思議な公衆トイレでようを足していた。
その時見つけた彫られた落書き。
その落書きに違和感を感じるのであった。
「そうだ。
『若』なっているんだ!!」
『夜・露・死・若』
『ヨロシク』と読めないよ~
でも、何かちょっと愛嬌があっていいなぁ~。
ちょっと、会ってみたい。
そんな気がする。
それにしても、『露』はちゃんと書けているのに、『苦』を間違える
なんて……
最後のツメを誤ったちゃったね。
残念!!
[第二公園完]
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[第三公園]
今日の公衆トイレも、暗い、汚い、きついの3Kだった。
こんな汚いトイレの方が、実は楽しい。
何と言ったって、落書きがたくさん残っている。
綺麗で、きちんと管理されているトイレはこうもいかない。
落書きは消されたり、修正されたりしてしまうのだ。
「うぉ、寒っ」
ここまで、寒さが身にしみるトイレは久しぶりだ。
身も心も引き締まる。
「さっき、コーヒー飲んだからな?」
結構、限界まで来ていた。
急いで、小便器の前に立つ。
「消火開始!!」
我慢していたので、気持ちがいい。
精神的に余裕もうまれ、ふと壁を見ると、文字が彫られている。
『俺の目標……』
「あれっ、でも、これって?」
ある人の目標が書かれている。
俺はこれに違和感を感じるのだった。
→次回へ続く
次回は2016/01/26 06時です。