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公衆厠所  作者: おがわかなた
12/32

公衆厠所 第12公園

[第十一公園続き]



田畑の端にあった小さく木造のトイレ。


そこに彫られていたのは……




『活躍したいです』


素晴らしい目標だが……


何で活躍したいんだろうか?




「あれっ?」


この文字の頭に、何か彫られていた形跡がある。


しかし、それは後から傷が付けられていて読めなくなっている。


夢破れて、消したのか……


何か、切ないなぁ~



[第十一公園完]

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[第十二公園]


それが起きたのは、知り合いと飲んだ後の帰宅時の電車内。


何気なく外を見ていると、トイレに行きたくなってしまった。


乗換え駅までは、あと10分、次の駅まではもう少し。


「どうする?

 降りる、あと10分我慢する?」


電車に乗る前にもしてきた。


まだ、尿意が出始めてからは、まだ間もないので……


「よし、あと10分我慢しよう!!」


そう決めたものの、10分は長い。


さらに、アルコールの尿意なのでまわりが早い。


早くついてくれ、と願う中、乗換駅の手前で急停車。


「非常ボタンが押されたので、安全が確認取れ次第発車いたします」


やばい。


そろそろ限界だ!!


早く電車よ、動いてくれ。


ほどなく、列車は運行再開。


しかし、俺の膀胱は破裂寸前。


扉が開くと俺はトイレにダッシュ。


何とか間に合った~。


広いトイレだが、俺が一番乗りで誰もいない。


そこに、続々と俺と似た境遇の奴らが入ってくる。


「やっぱり、皆、我慢していたんだな」


そんな風に思いながら、洗面台へ向かうとそこにある物が置かれていた。

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