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公衆厠所 第11公園
背伸びしたり、かがみこんだりしてみる。
その時、子供の声が……
「ねぇ、お母さん、あの人何やっているの?」
「しっ、見ちゃダメ。
ほらっ、帰るわよ」
……そりゃ、変質者だよな。
トイレでこんなことしていれば……
さぁ、俺も、仕事だ。
集合場所に向かわねば……
[第十公園完]
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[第十一公園]
「どうしよう、こんなところで……」
夕暮れ時、田畑しかないこんなところにトイレがあるはずがない。
そう思って諦めていると、小さな木造のトイレ。
助かった~
中に入ると、とても暗い。
「こんな時は……」
一度外に出てスマホを取り出し、懐中電灯機能を使用する。
「おっ、意外と明るい」
俺はスマホを左手に用を足す。
少し左手の方に何か掘られている。
そこに書かれた目標に俺はつい突っ込んでしまった。