本当の部室
次の日の放課後・・・・・
「やあやあキョウくん。 来ましたかね! じゃ、行こうか。」
「行くって・・・どこへですか?」
「決まってるジャン。 体育館! ついてきて!」
(質問の時間をくれよ。) そう思いつつ体育館に到着した。
(実は体育館にも秘密があったりして。。。)
「あるわよw」
「あんのかよ! てか俺まだなにも言ってねーし。」
「まあまあ硬いこと気にしない!」
そう言うと北条さんはステージの裏の階段の下の壁をしきり調べ始めた。
「なにやってんですか?」
(まさか柱にスイッチがあってエレベータになってるとかね?)
「そうよw」
「そうなのかよ!!!! てかなんであんた分かんだよ!!」
「てへへ。」
「てへへじゃねーよ!!」
(また突っ込みをいれてしまった。)
ガコン!!!!
「来たわよ。」
なんと柱が開き、エレベーターが姿を現した。
「・・・・・・」
呆然と眺めるしかなかった。信憑性に欠けていた能力の話も(ああ、多分全部本当なんだろうなと思った。)
「なにぼやぼやしてるの? 行くわよ!」
もはや正直放心状態のおれにとっては答えることが出来なかった。
「あの〜。いまから何処へ?」
「本当の部室よw」
「え、だって『資料室』が部室じゃないんですか?」
俺の話を割るようにアナウンスが流れる。
「チ〜〜〜〜ン!! 地下4階です。」
「ああ、4階か〜〜〜。 ハハ・・・・4階!!」
「いまさらなに驚いてんのよ。」
「だだだ・・・・だって・・・・え? よ・・4階!!しかも地下!!」
(なんてハイテクなんだ・・・・しかもいくら金使ってんだよ!!この学校!!)
「ごちゃごちゃうるさいわね! 男の子でしょ!! そんなことより部室部室w」
地下とはとても思えないほど広い空間・・・校舎の中と同じような感じだった。
「ここが本当の部室よw」
自慢げに答える北条さんは扉にあるカードリーダーに自分のライセンスでロックを外した。扉を開けると同時に電気が部屋を照らす。
「荷物適当に置いてね。」
部屋を見渡すとパソコンが3台、それに本棚とコーヒーメーカーが備え付けられていた。
「そういえば他に部員いないんですか?」
「居るわよ。 あと6人w そのうちの1人は入院中だけどね。」
「そうなんですか。」
「ちなみにこの学校の地下にはいろいろな施設が配備されているわ。ちなみにここは地下4階通称『第17区画』だから。」
(また地下だけに『奥が深そう』な話だ。)
「うまいこと言ってんじゃないわよ。」
「だからなんでわるんですか!」
いつしか退屈と言う言葉は俺の頭の中から吹っ飛んでいた。