桜城高校マジック研究部 その2
「そういやさ。」(さっきの続き)
「ん?」と首をかしげながら聞く。
「聞いたか、序列の話?」 久々に鈴原が真剣な顔で俺の方を向いていた。
「なにそれ?なにそれ?」とわざと2回繰り返して聞いた。
「あいつ知ってる?ほら、B組の溝口あきら?」と軽快に喋る鈴原に「入学したばっかりなんだから知らねーよorz」と言い返す。
「まあ、そいつから聞いた話なんだけど、この学校の生徒会はその序列の上位の奴らで構成されているらしいんだ。」
「どっかの格闘マンガか?」
「チゲーYO!」と鈴原が変顔で答えた。
「お得意のヘボラップか?」と心の中で叫んだ。
「で、その序列が何なん?」
「そうだった。実はこの学校内でルールが決められててバトルができるらしいんだよ。」
「バトル??」
「そう、で、あいてがケガとかをしても学校公認だから謹慎とかの処罰が無いらしいんだ。」
予想に反しておもしろそうだった。
「どうやったら参加できるんだ?」
「それはな!!! 分からんorz」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「まあ、それは置いといてさ、ここが旧校舎! ようこそw」とふざけた口調で鈴原が言う。
旧校舎は予想に反してきれいだった。 3階建ての校舎の中には13もの文化部がはいっているらしい。その他にも図書室、コンピュータ教室、などがあるらしい。
「へー、キレイじゃん。」
「そうだな、じゃあここから別行動な。」 そう言って鈴原は2階へとすがたを消した。
旧校舎の中に入ると各教室の前でいろいろな部の人たちが部員を募集していたがその奥にある「資料室」と書かれている教室がなぜか目に入った。
「???」
入り口には「マジック研究部」と書かれていた。
「なんだここ?」
部活動案内に目を通してみた。
「ええと? 活動内容は?」
ドン!!
「痛って!」 つい口にだしてしまった。
「おお、悪いな少年w 入部希望者か?」
大柄のがたいのいい男がそこに立っていた。
「まあいいや、俺は2年の「小宮潤」だ、宜しく!」
「俺はミヤザワです。宮沢京也。 よろしくおねがいします。」
そう言うと小宮さんは部室の扉を開いた。
退屈な人生・・・・キッカケが・・・俺は欲しかった。 そして俺はこの部活と出会った。