ワレ汝ヲ捜す
>>気が付くと俺はいつのまにか自分の部屋のベットの中に居た。<<
「おかしい。ここは俺の・・・部屋?あれは夢だったのか?」
時計を見ると9時30分を指している。
「この時間・・・・見覚えがある。まさか。」
そう思った瞬間だった。頭の中に聞いたことのある声が響く。
>>時間は繰り返される。。。。<<
そう声が聞こえた瞬間だった。
>>>>プルルルルルルル<<<<<<<
携帯電話の音が鳴り響く。俺の頭の中をなにかもやもやした物が駆け巡る。
「この展開・・・・まさかな。あれは夢なんだ。」
そう自分に言い聞かせるが手の振るえが止まらない。電話に出るべきか・・・・
「も、もしもし?」
手が勝手に動く。そして・・・どこかで聞いたことのあるセリフが頭の中を駆け抜ける。
「もしもし!大変なのよ!!すぐに学校まで来て!!」
電話は切れた。その瞬間俺の手から携帯電話がすり抜ける。
「・・・・・・・ あの夢は・・・・現実?」
そう呟く俺の体から力が抜ける。そして俺はベットにへたり込んだ。
「俺。疲れてるのかな? ははは。」
ふと机の上に1枚の封筒が目に入る。
「こんなのあったっけ?」
封筒を開けると1枚の手紙とカードが入っている。
>> この手紙を見ている君へ。さっき君には5つの能力を託した。『悪魔。』その力が君を守ってくれるだろう。<<
1、 相手を拘束するための力『チェーン。』
2、 自分の力を解き放つための力『タナトス。』
3、 今見える世界を見定める能力『コアビジョン』
4、 もう一つの刃『クサナギ。』
5、 そして君の中に眠る・・・・・・約束。
最後の所が読めない。だがさっきのが夢じゃないとしたら。北条さんが危ない!!
「迷う余地なし・・・・か。」
時間が無い。俺は学校へ向かう。
そう、この後に起こることを。止めるために。