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箱と闇と能力

<<西暦20XX年、人類は・・・・『みかん』に飢えていた。>> 


北朝鮮の度重なる核実験、そして秘密結社『ポンカン』による度重なるCM戦略、そしてみかんの産地偽装事件の発覚。


その結果みかんの信頼が激減、後に語られる死の7日間の始まりである。 


そんな中、みかんの卸売おろしうり業者達は積み重なるダンボールに頭を悩ませていた。



「って『次世代果物伝説、キュウイ』の劇場版じゃないですか!!しかもそれ初回限定みかんの缶じゃないですか。どこで売ってたんですか!!」


俺は怒鳴る、いや言わなければならないと思ったんだ。


「どこって・・・・・・・果物屋w」


「果物屋・・・・うかつだった。まさか・・・この変な部活で・・・・・出会えるなんて。」


<<2000年の発売に以来、全て店舗で売り切れ続出の伝説の作品。 近年ゲーム化されるとかされないとか・・・>>


「この缶・・・・・僕に譲ってください!!」


多分この時の俺は必死だった。


「だめだめ、これ部長のだから。」


(た、たしかに・・・・・じゃあ部長に交渉だ!!)


「え、じ、じゃあ5万!! お願いです。なにを隠そうこの僕、会員番号1番なんです。」


俺は必死だった。だって・・・キュウイが。。。。この世で一番好きな食べ物なんだから!!


「だってよ?どうする?部長さん。」


茂先輩は困った顔で北条さんに意見を求めた。


「うーん、そうね。そこまで言うなら・・・・・・。バトルでシゲちゃんに勝てたら・・・・考えておいてあげるわ。ああ、ちなみにシゲちゃん・・・『本気』はだめよw」


いつものように北条さんはニコニコしている。


「約束守ってくださいよ。 行きますよ!!「「キャッチ!!」」


俺は再び手に力を込めた。


「おお、もう具現化出来るのか? しかも刀。じゃあ久々にやりますかね。「「ディメンジョン!!」」


すると両手に銃のような武器を持ち、アメリカ軍のようなヘルメット、そして鋭い目とめ迷彩ガラの装甲をした人形のような物体が現れた。


「おもちゃの・・・・兵隊?」


一瞬、背筋が凍るような殺気が俺を突き抜ける。


「そう、これが俺のドール!!名前は『After the tragedy』日本語で惨劇の後。どうゆう意味かは後のお楽しみ。お前には倒せねーよ。」


茂先輩の目つきが変わる。


「ドール・・・つまり序列25位以上!だが、サルも木から落ちる。!!先手必勝!!」


勢いに任せて鞘から刀を振りかざす。だが衝撃波は茂先輩のドールに当たる。


「やった。」


ドールは後ろの壁に吹き飛んだ。


「ハハ、人形に攻撃しても意味ねーぜ。 ちなみに俺はチョー強い!!! 行け!『After the tragedy』。」


そう言うと壁際で倒れていたはずのAfter the tragedyが姿を消した。


「どこへ消えたんだ?それに・・・北条さんが消えた?」


周囲に北条さんの姿は無く黒い壁が俺をとり囲んでいた。


「ハハ、すぐ楽にしてやるぜ。」


俺の頭上の壁から音が聞こえる。


「上から来る!!」


「残念、は・ず・れ。 なんだよ!!」


俺の左の肩から血が噴出す。


「ガハッ・・・・!!」


おまけに目まいがしてくる。


「ハハ、なんでこんな弱い奴にやられますかね。部長さんは?」


その言葉に俺は憤怒した。


「クソ、お返しだぁぁぁーー!!!!」


シゲ先輩目掛けて切り込む。


「効かないぜ、ザコ!!」


だがドールが割って入る。剣は弾かれ、俺の顔にずっしりと痛みが走る。


「くそ・・・もう一度!!」


再び切り込むが衝撃波が相手に走らない。


「なぜだ?なぜ出ない。さっきは確かに!!。


「どうした?終わりか?」


もう一度銃から弾が発射されそうになる。


「まだだ!!、まだ俺は・・・一発も当ててねー!!!」


剣に力を込める。


「ぼやぼやうるさいね〜。 だが終わりだ!!」


殺られる、そう思ったときだった。


「ストーップ!!」


怒鳴り声と共に壁に穴が開く。


「なんのようだ?部長さん!!」


鋭い声でシゲ先輩が部長に叫ぶ。


「ドールは禁止!!ってもう遅いか。 あなたの負けねキョウくん。」


その瞬間体の力が抜ける。そして俺は床に倒れこんだ。


「強い・・・でもなんで・・・・なんで『衝撃波起こらなかったんだ?」


「それはねキョウくん、貴方の能力には条件があるからよ。」


「じょう・・・・けん。」


そして俺はその場で意識を失った。


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