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  作者: abyss
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第02章 禁書とは、そして…

 前回までのあらすじ


 ドアを潜ると、そこは異界化した場所でした。

そこで、私はエルフのフィアさんと、コロポックルのベルちゃんに会います。

先輩に、コロポックルの歴史を聞き、私は混乱してしまいました。

その後、その異界から抜け出し、図書館にいます。

        ↑※今ここ




………………………………

……………………

…………


「フィアさんの、言ったことが、気になっているんですか?」


考え込んでいる私に、先輩が声を掛けてくる。


「…」


「…」


「…フィアさんが最後に言った、”私たちは、霞みたいなもの”てどういう事なんですか。」


そんな私の問いに、先輩は


「……彼女、言っていましたよね。私たちは、人と関われば関わるほど、異なってくるて。」


「…確かそんなこと、言っていましたね。」


先輩は、うなずきながら。


「彼女の言っていた通りなんだけどね。

…嘉穂さん、今あなた目の前には、誰がいますか。」


先輩は変な質問をしてくる。


「先輩、変な質問をしますね。今、私の目の前には、先輩がいるに決まっているじゃないですか。」


「確かに。…それでは質問を変えましょう。

これはなんですか。」


先輩は、そう言いながら、ポケットから何かを取り出して、私に見せてきた。


「…どこか外国の、金貨ですか。」


「そうだよ。マラッエという国で、使われている金貨だ。


…それでは、質問だ。この金貨は何処の国で、使われている。」


先輩は、私のことを、馬鹿だと思っているのか…。


「先輩、馬鹿にするのも、大概にしてくださいよ。マラッエという国で、使われてる金貨でしょ。」


先輩は、怒っている私を見て、苦笑いしながら。


「馬鹿にはしてないよ。それと、今さっきの答えだけど不正解だ。」


「えぇ!!」


「この金貨は、本当はキラベルと言う国で、使われているものなんだ。」


「はぃ?」


「じゃあ、再度質問だ。この金貨は、何処の国で使われているんだい。」


「…………キラベル。」


そんな、不貞腐れた様子の私に、先輩は


「もう少しで、説明終わるから、もうちょっと、我慢してね。」


「…」


「さっきあげた2つの国は、本来存在していないんだよ。 それじゃあ、最後の質問だ。

なぜ、あなたはこの金貨が、存在もしない国で、使われていると思ったんだい。」


「それはせんぱぁ…あ!!」


「気付いたようだね。 それは、私が”言った”からだよね。


フィアさんは、簡単に言うと、エルフと言う名の”うつわ”なんだ。」


「…」


「名前や意志はあるが、確固とした肉体がない。そんな存在なんだ。その状態の時、私は会ってるしね。


まあ、ここでは、入って来た人の、意志が介入することによって、肉体が構築されるんだ。

その人が、意識しようが、しまいが、強制的にね。


自分の、思い描いているエルフは、こんなのだ!!て感じにね。」


「…」


「今回は、君の意識を、多分参考にしたんだろう。


だから、君が思っているエルフのにくたいが構築され、その肉体が、今回は、フィアと言う器に、

入ったんだろうね。


もう一人いて、なおかつ私の考えているエルフが、出てきてくれたら、解り易かったんだけど…。」


「…要するに、人が大勢関われば、関わるほど、多種多様なエルフの像が出来る。

そう言いたいんですか。」


「正解。…しかもどれも、本物のエルフであると言えるんだ。姿は、違ってもね。」


「…」


「これで、フィアさんが自分たちのことを”霞”と言った理由が分かったかい。」


「…基礎もととなる物はあるが、人によって異なる…。」


「そ。…ちなみに。1度会ってしまうと、よっぽどのことがない限り、姿形が変わることは無いよ。

なんせ、自分の目で見てしまってるからね。」


「そうですか。」


なぜか、私は先輩の言葉に安堵している。


「…そういえばもう一つ。 自分を知ってほしいと、思っている禁書たちて、どう言う意味ですか。」


「それはね…」


先輩の話をまとめると、こういう事らしい。


第1~4までの禁書庫に入っている本たちは、誰かに見てほしい。

第5~7は自分たちに書かれている知識を、知ってほしい。

第8は書かれている知識を利用して、戦いたい。


と、思っている禁書たちが、それぞれ、貯蔵されているらしい。

一貫していえることは、すべての禁書たちが、誰かに見て知ってほしいと思っている、らしい。


「さて、説明も大体終わったことだし。部活動を始めよう。」


そう先輩は言うと、図書委員が座るであろう場所から、4つほど大きなバックを取り出した。

1つのバックに、成人男性が丸々一人、余裕で入れそうなんだけど。


「それじゃぁ「あぁぁぁ、そこで何してんだ。」」

あ、先輩が今、とても嫌そうな顔した。


「何してるかって聞いてるんだよ。てか、お前たち誰だ。」


突然登場したこの子は、私たちを睨みつけながら聞いてくる。

そのずっと後ろから、誰か走って来てるような気が。


私は、


「人に名前を聞くなら、自分から言いなさいよ。」


その子に問う。


「ふん。私の名前は、織原おりはら 志塚しづか。学年は1年だ」


若干イラッとするが、律儀に答えてくれる。根が正直なのかな。


「私の名前は、高町 嘉穂よろしく。私も1年なんだ。」


そう言いながら、私は右手を彼女の前に持っていく。


「…そっちのお前は。」


おい。ちょっと待てや。握手しようぜ、なぁ。さみしいじゃないか。

というか、恥ずかしいし、なんかいたたまれないんですけど。


「私かい? 私は千丹田 鞠。学年は3年だ。」


「まりだぁ。お…。」


先輩の禁忌に、触れるであろう言葉を、 織原さんが口にしかけて時。

突然何かが破裂した音が聞こえてきてた。


「次に、もう1度それを言おうとしたら、今度こそ当てるからね。呼ぶときは千丹田でいいから。」


先輩の冷たい声が、この静寂した空間に、よく響く。


よくよく先輩を見てみると、手に何か物騒なものを持っていた。

しかもなんか、 織原さんの頬に、一筋の線みたいな跡が、出来てるし。


「せ、先輩。それなんですか。」


私は、勇気を振り絞り先輩に聞いてみた。


「ん?これかい。 これは、スミス&ウェッソン M36と言って、唯の護身用の小型拳銃だよ。」


「…」


いやいや、小型拳銃だよって…。


そこに、一人の女性が走ってきた。


「すまんすまん。ちと、遅れてしもうたみたいやな。ちーちゃん、久しぶりやな。」


「朝倉さんも元気なようで、何よりです。」


「かかか、そんなお世辞は要らんて。ちなみにそん子は、誰や。」


「嘉穂さん。自己紹介。」


嵐のように来たなこの人、天s…天災か。


「…えっと、高町 嘉穂です。学年は1年で、先輩の後輩に当たります。」


「さよか。わっちの名前は朝倉あさくら ぼたんいうねん。よろしゅうな。」


「こ、こちらこそ、よろしくお願いします。」


「それで、今さっきから思うとったんやけど、これ、どないな状況なん?」


先輩→逆鱗に触れ、織原さんに発砲。

私→握手を求めた姿勢のまま、驚き硬直してしまっている。

織原さん→突然の事に驚き、目を見開き、固まってしまっている。

朝倉さん→狙い澄ましたかのような時に、登場。場を荒らす。


カオスてるな。割かし本気で。


しかも、朝倉さん質問した割には、なんか先輩と話してるし。


なんだかな~。

…そろそろ、伸ばしてる手が、いい加減にしびれてきていた。




                                      To be continued …

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