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檻
――幾度の時が過ぎたのか……
私の身を蝕み包む脱力感
いつから始まったのか
どれほど時がたったのか
私には分からない
身体を動かそうとも
鉛のごとく重たく
一人では動けない
始まりすらも朧気で
終わりすら訪れない
感じられるのは
精力を少しずつ少しずつ
砂時計からゆっくりと
零れる早さで
吸収されるような脱力感
それと
仮面特有の冷たさと
幾数もの仮面を被っている
重さと窮屈さ
仮面越しで見られる景色は
昏く澱んで瞳に映らない
時折感じられるのは
全てを搾り取るような
傲慢に満ちた視線
それを受けている私は
嫌悪感が湧き上がるも
声に出せないほど
脱力感に支配されている
自己の内に蓄積されるのは
無底の谷から積み重ねられた
嫌悪感のみで造建された
黒き巨塔だけ
永遠にも等しい
脱力感のそのなかで
私は終わりを待ち続ける
救いという名の終わりを――。




