1 KILL 俺なりの事情
ここは俺が嫌だが、生活の為と血族の誇りの為に続けている店。
―――殺死屋―――
大体が殺し屋の間違いだ!と言うがこれで合っている。間違えない様に。
今この店は経営難に陥っている。客が来ない。名前からして引くのかも知れないが、誰でも殺したい!と、思った事はあるはずだ。親にしても友達にしても。だから、来て欲しい。
まぁ、来て欲しい理由は金が欲しいからだけど。 実際はこんな店とっとと壊したい。
こんな俺がどうして嫌がることをしているかだって?
血族の誇りの為、今はこうでも昔は手が回らないほど忙しかったと祖父から聞いた事がある。
少しどころかとてもそんな光景を想像したくない俺はやはりこの仕事に向いてないのだろうか。
そんな愚痴を呟いていると電話が鳴り始めた。プルルルルプルルルルみたいに。
仕事が欲しいくせに電話を取る事に少し躊躇う。
こんな事ではいけないぞ!俺!取れ!
「はい。もしもし。」
元気一杯の声で話す。
「依頼があるんですけど・・・。」
「分かりました!すぐ受け堪ります!」
言ってしまった・・・。もうやってしまえ!!
場所はここから40kmか。電車でも乗り継いで行くか。
はぁ、何で俺ってこんなに力が出ないんだろうな。
依頼者の名は「須合 孝博」だ。
なんだが昔に聞いた事がある名前だ。
まぁいいや。早く行ってみよう。消極的な殺死屋。何だか合っていない様な感じだ。
誰かがこの姿を見たら笑われても可笑しくないな。はぁ。
なぜか溜息が出てくる。
都合により終えます。




