第25話 月と勉強の約束をする
この作品はpixivとカクヨムに投稿した物です。
今回からは勉強編です。
梅雨入りし、制服も夏服になりました。
しかし、雨が続きいつものベンチが使えなくなります。
お弁当は週に1度だけであるけど、月ちゃんも楽しみにしてくれている。
ただ、一緒に食べられる場所はやはり学校に無いので、残念だけどそれぞれの教室で食べている。
それでも、月ちゃんは毎回全て食べてくれて、わたしとしてはとても嬉しい。
「月ちゃんがお弁当を食べてくれるから、わたしも嬉しいよ」
今日もわたしは月ちゃんと下校するが、今日は2人とも傘を差している。
そして、制服も夏服になっている。
夏服の月ちゃんは、すらっとした体型と白い制服と綺麗な黒髪がとても目立つ。
そして、月ちゃんも
「夏服は着替えるのが楽なので……好きです……」
と着る枚数が少ないことが、面倒くさがりの月ちゃんに合っているみたい。
「夏服は着替えが楽でいいよね。でも、胸が冬服より目立つから、ちょっと周りの目が気になるかな」
わたしがこう言うと、月ちゃんはわたしより高い目線からちらっと胸元を見る。
そして、頬が少し染まる。
(月ちゃんは胸の大きさが気になってるんだ……)
以前から時々わたしの胸元を見てるけど、夏服によってさらに胸が目立つようになった。
さらに、わたしと月ちゃんは身長差もあるので、月ちゃんがわたしを見下ろすことになる。
だから、自然と胸元に目線が行ってしまうのは仕方がない。
でも、それを差し引いても、月ちゃんがわたしの胸元を見ているのは間違いない。
「月ちゃん、わたしの胸元を見てない?」
わたしはちょっと意地悪に聞くと
「見てないと言えば……嘘になります……でも、さくらさんぐらいに……胸が大きいのに憧れてです……」
と月ちゃんは答える。
月ちゃんの胸は小さいけど、背が高くてスタイルがいいから、胸の大きさは気にならないとわたしは思う。
「月ちゃんは背が高くてすらっとしてるから、胸の大きさは関係ないと思うよ」
わたしがこう言うと
「さくらさんがそう言うなら……うれしいです……。でも、お姉ちゃんも……親戚も大きいので……」
月ちゃんは陽さんも、親戚も大きいと答える。
確かに、陽さんは大きいけど、親戚も大きいのか……。
となると、気にするのはわかるかも。
でも、わたしは今の月ちゃんが好きだけどね。
「わたしは今の月ちゃんが好きだけど」
「……ありがとうございます」
月ちゃんはわたしが好きって聞いて、顔を赤くして顔を横に向ける。
それだけ、月ちゃんは照れているってこと。
「だから、気にしなくてもいいよ。それにしても、こう雨が続くと、ベンチでゆっくりできないね」
わたしは話題を変えるけど、梅雨に入りずっと雨が続いている。
蒸し蒸ししてはいるけど、雨の中ベンチに座っていると、雨に濡れて冷えてくる。
だから、ベンチで過ごすことはすっかりなくなった。
また、他の所に行くにも、お店がスーパーかコンビニしかないのでゆっくりできない。
スーパーはたまにたい焼きを2人で食べるけど、おこづかいのこともあり、毎回とはいかない。
だから、歩きながら話すぐらいで、桜並木ですぐ別れている。
「わたしも……さくらさんとお話しがしたいです……。でも、雨に濡れるのはもっと面倒です……」
月ちゃんもわたしと話したいけど、雨に濡れるのはもっと面倒だと言う。
月ちゃんの性格から、雨に濡れると乾かしたり、着替えるのが面倒ってことだろうな。
あと、濡れて冷えて風邪をひくのも面倒かも。
「雨に濡れると面倒だからね。でも、わたしももっと月ちゃんと話しをしたいかな……」
わたしも雨に濡れるのは面倒。
でも、月ちゃんとお話しをしたい。
ただ、雨が続き、歩いて話しているうちに雨も強くなっている。
だから、わたしも月ちゃんも早足になるけど、月ちゃんが
「試験まで1か月ありますが……一緒に勉強したいです……」
と提案する。
(そうか、その手があった!)
わたしは心の中でこう叫ぶ。
雨ならばお互いの家に行くのもあり。
でも、うちはお母さんがいて、からかわれるから月ちゃんを連れて行きたくない。
月ちゃんの家でもいいけど、陽さんに気を使われたくないから、あまり長居したくない。
でも、勉強ならお互いのためになるし、長居しても気にならない。
なので、わたしは
「うん、構わないよ。勉強なら、合法的に月ちゃんの家にいけるからね」
と笑いながら、月ちゃんをからかう。
「……そうですね。今日は……無理ですが……明日からお願いできますか……」
月ちゃんは少し赤みが引いた頬をして、わたしにこう答える。
今日は無理というか、わたしも準備をしてないから仕方がない。
ただ、思い立ったら強引な月ちゃんが、今日は無理と言うのは珍しいかも。
「思い立ったらすぐ行動に移すのに、今日はそうじゃないんだね」
わたしが聞くと
「今日は……お姉ちゃんが忙しいので……少し部屋が散らかっています……」
とまた顔が赤くなる。
「そうなんだ」
わたしは苦笑いをするけど、陽さんが忙しくて部屋が散らかっているのが月ちゃんらしい。
制服をちゃんと着て、髪も自分でできるようになってきたけど、部屋の片づけまではまだまだか。
でも、出会って2か月で、かなり自分でできるようになったと陽さんが言ってたから、月ちゃんも成長してる。
なので、急ぐ必要もないと思う。
「なので、明日……明日以降……わたしの部屋で……勉強しましょう……」
明日が明日以降になったけど、月ちゃんの家に行けるならかまわない。
「わかった。月ちゃんが頭がいいから、わたしに教えてね」
「はい……」
わたしは月ちゃんに冗談でこう言ったけど、これが冗談でなくなることを、わたしはまだ知らないのであった。
お読みいただきありがとうございます。
さくらと月は身長差があるので、自然と胸元が見えます。
月は胸が控えめですが、陽は親戚は大きめです。
なので、気にしています。
雨に寄りベンチが使えないものの、さくらも長居は気を使います。
勉強となればさくらも気にすることがないです。
ただ、陽が忙しいので、部屋が汚いため、月の部屋に行くのはまた後日です。
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