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桜の上にのぼる月  作者: しいず
さくらの料理

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18/19

第18話月はさくらの味をもっと知りたい

コロッケを食べ終ったが、月はとてもおいしかったと言うがあまり甘くないと感想を言う。

しかし、月は10個もコロッケを食べので、おいしいかったことは間違いない。

そして、月はもっとさくらの味を知りたいといいます。

「ごちそうさまでした……とてもおいしかったです……」


月ちゃんはとてもおいしいと言ってくれたけど、10個も食べたから間違いない。

あまり表情が変わらない月ちゃんでも、満足してるとわかるぐらいにこやかにしてる。


「いえいえ、これだけ食べてくれると、わたしも嬉しいかな」


月ちゃんも満足してくれたからわたしも嬉しい。


「さくらさんのコロッケは……あまり甘くないですが……おいしかったです……」


月ちゃんはこう言うけど、これでも普段よりも甘めに作ったけどね。


「月ちゃんにはあまり甘くなかったかもだけど、何時もより甘くしてあるよ」


「そうですか……」


「もっと甘い方が良かった?」


「いえ……甘くありませんでしたが……十分おいしいです……」


「気を使ってない?」


わたしは月ちゃんをこう言うけど、本当においしいことは食べた数でわかってるけどちょっとだけからかってみた。


「いえ……本当のことを言っています……」


「そうなんだ」


「わたしは……気を使うのが苦手です……」


月ちゃんは気を使うのが苦手って言うけど、嘘がつけないのは今まで話しててわかってるよ。

でも、そういいつつも、わたしを心配させないようにしたり、わたしがよければと言ってちゃんと気を使っている。


「月ちゃんはちゃんと気を使ってるし、素直なだけだよ」


わたしが笑いながら言うと


「素直というより……隠しごとがうまくできません……」


と少し目線を逸らして言うけど、月ちゃんが隠しごとはできないタイプだとわたしも思う。


「やっぱりそうなんだ」


わたしはそれを聞いてニヤニヤするけど、月ちゃんは


「さくらさん……なんか……うれしそうです……」


と月ちゃんが珍しく少しほほを膨らましたように見えたけど、これは初めての反応だからちょっと新鮮。


「月ちゃんがわたしの料理でうれしそうにしてるから、ついついからかっちゃったけど、ごめんね、気を悪くした?」


「大丈夫です……さくらさん……うれしいなら……わたしも……うれしいです……」


月ちゃんはこう言って、頬を染めるけど気を悪くしたと言うより恥ずかしくて照れたのかな。


「月ちゃんがわたしの作った料理を、おいしいって言ってくれたから、うれしいに決まってるよ」

                 

わたしが笑顔でこう言うと


「わたしも……さくらさんの作ったおいしいものが食べれて……うれしいです……」


と今度は下を向いて頬をさらに染めるが、これはかなり照れているってことかな。

ここまでうれしいなら、月ちゃんもっと何か作ってあげたくなる。


「月ちゃんがそう言ってくれるなら、また何か作ってあげるよ」


「さくらさんが……良いのなら……お願いします……」


月ちゃんも少しだけ顔を上げてわたしを見る。


「わかった。でも、なかなか作ってあげる機会がないからなぁ、どうしよう」


「いつでも良いです……」


いつでも良いと言うけど、今日みたいな日はそうないし、家族が居ると家族の分も一緒に作らないとならないから

月ちゃんと2人きりでイチャイチャできないし、何より家族がわたしと月ちゃんをからかうから、どうしようかな。


わたしが悩むけど、学校のお弁当なら家に来なくても良いことに気づいた。


「なんなら、お弁当を作ってあげようか」


「お弁当ですか……」


わたしは自分のお弁当を、週に1度ぐらいだけど作っている。

最近は月ちゃんを迎えに行くから、朝の時間があまりない。

でも、お弁当は夜におかずを仕込んで朝に詰めるだけ。

だから、月ちゃんの分を増やしても、時間的な問題はないかな。


「うん、週に1度ぐらいだけど自分で作ってるから、月ちゃんの分も作ってあげようかなって」


「さくらさんが……作ってくれるなら……お願いします……」


「わかった。でも、週に1度だけどね」


「それでもかまいません……」


「あと、味付けはわたしにあわせるけど……いいかな?」


「はい……さくらさんが作ってくれるなら……それでかまいません……ただ、辛いのと……苦いのは……食べられません」


月ちゃんは辛いのと苦いのが苦手だけど、思いつく苦いものはお弁当に入れないと思うから大丈夫かな。


「わかった。楽しみにしててね」


「はい……さくらさんの味を……もっと知りたいです……」


月ちゃんはこう言って目線を逸らすと、1度元に戻った頬の色が物凄い速さで赤くなった。

そして、わたしもこの言葉が、恋愛漫画に出てくるようなプロポーズっぽいセリフに聞こえて、わたしも耳が赤くなった。


「うん、わかった。次の木曜日ぐらいに作ってあげる」


「お願いします……」


月ちゃんはまだまだ下を向いて赤くなっているが、その間にわたしは食べ終わったお皿を台所に持って行ったのだった。

お読みいただきありがとうございます。


月はあまり甘くないといいながら、10個食べたのでおいしいことは間違いないです。

さくらの味と、月の味はかなり違うものの、気を使っているのではなく、素直においしいと言っています。


さくらの味をもっと知りたいがプロポーズみたくなっていますが、月はそこまで考えてないです。

ただ、さくらはそう聞こえました。


次回は月のためにお弁当を作ります。


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@shiizu17

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