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桜の上にのぼる月  作者: しいず
さくらの料理

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16/22

第16話 月とのコロッケづくり その3

この作品はpixivとカクヨムに投稿した物です。


コロッケづくりの続きです。

今回はコロッケの形にしていきます。

ジャガイモの皮を剥き終わると、今度は程よく潰して炒めておいた玉ねぎとひき肉をまぜるて捏ねる。

月ちゃんは後ろで見ているだけだけど、この工程は1人でもいいかな。

いつもの味付けは塩コショウだけではあるけど、甘いのが好きな

月ちゃんのために砂糖で少し甘みを足す。


「これでよしっと。あとは形を整えるけど、月ちゃんもする?」


後ろで見ていた月ちゃんに言うと、小さな声で


「はい……手伝います……」


と答えたので、狭い台所でなくて広い居間で形を整える。


「月ちゃん、こっちでやろうね」

「はい……」


わたしは材料を捏ねたが入ったボールをテーブルに置き、形を整えた物を皿に乗せる。

コロッケと言えば俵型と小判型があるけど、うちは小判型。

一旦丸くして、そこから延ばして小判型にする。


「月ちゃん、ジャガイモとお肉、たまねぎを混ぜたものを適量取ってまるめて、伸ばしてて小判型にしてね」


わたしは一度丸めてそれを伸ばすけど、伸ばすと言っても薄くぺっちゃんこに

する訳じゃないから実際に作って月ちゃんに見せる。


「薄くしないで、これぐらいの厚さにしてね」

「わかりました……」

「厚さは2㎝ぐらいだけど、見本で作ったぐらいでいいからね」

「はい……やってみます……」


月ちゃんは見様見真似で形を整えるけど、手付きがぎこちなく上手く丸めれらないようでボロボロ手の間から落ちている。


「もうちょっと力を入れてもいいかな。最初は難しいけど、がんばろうね」

「はい……」


月ちゃんは少し力を入れて丸めると、形は悪いけど今度はうまくできた。

そして、手で挟んで小判型にするけど、今度は力を入れ過ぎて薄くなりすぎた。


「ぺっちゃんこになりました……」

「今度は力を入れすぎかな。でも、やりなおせるから大丈夫」


わたしはぺっちゃんこになったのをなおしてあげた。

これを見て、月ちゃんはもう1度やると今度は上手くできた。


「うん、これでいいよ月ちゃん」

「ありがとうございます……」

「ゆっくりでいいから、同じように作って言ってね」

「はい……」


月ちゃんは褒められて嬉しそうな表情を浮かべると、ゆっくりだけど形を整えていく。

月ちゃんが1個する間に、わたしが3つするといった感じだけど、元々量がすくないので

月ちゃんが形を整えたのは結局3つだった。


「これだけしかできませんでした……」

「気にしなくてもいいよ、初めてだし」

「そうですね……」


初めてだから、できないのは仕方ないからね。


「後は揚げるだけだけど、1,2時間冷蔵庫で寝かそうね」


「すぐには食べないのですか?」


「すぐに揚げてもいいけど、1時間か2時間置いた方が美味しいよ」


「そうなんですね」


すぐに揚げるより、少し冷蔵庫腕寝かした方が美味しくなる。

月ちゃんはすぐに食べたそうだけど、我慢してもらう。


「あと味付けは砂糖を入れて、ちょっと甘めにしてみたから」

「そうなんですね……」


普段は砂糖は入れないけど、月ちゃん向けに甘めにした。

入れた量は少ないけど、普段してないから味の方はわからない。

一応、味見はしたけどそこまで甘くはなかったから、大丈夫かな。

あと、塩コショウもいつもよりはちょっと控えめにした。


「それじゃ、1時間経ったら揚げようね」

「はい……」

「その間に、洗い物をするから待っててね」


寝かしてる間、使った調理道具を洗う。

月ちゃんもやる事がないので、横で洗った物を食器乾燥機に入れるてもらう。

これだけでも十分早いけど、使った調理道具が多いから洗い物だけでも20分かかった。


 そして、洗い物が終わると次は揚げる準備をする。

小麦粉、卵、パン粉を準備しておくけど、フライはこれだけでも手間がかかる。

天ぷらは市販のてんぷら粉をボールで混ぜるだけ、唐揚げも片栗粉と小麦粉を1つのバットで混ぜて粉をまぶすだけ。


対して小麦粉、卵、パン粉を浸けるフライは実は面倒。

でも、今日は月ちゃんのために作ると言ったし、コロッケが好きっていうからがんばるよ。


小麦粉をふるいで振り、卵は個数から2個かな。

パン目は買い置きのパン粉だから、こだわりがある訳じゃないけど。


「これはなにをするのですか?」


月ちゃんが小麦粉、卵、パン粉で何をするのか聞いたけど、衣をこうやって作る事は知らないか。


「コロッケの衣の材料だよ」

「そうなんですか?」

「まず、小麦粉をつけて、溶き卵にくぐらせてパン粉を付けるんだよ」

「そうなんですね……知らなかったです……」

「料理をしないとわからないからね」

「勉強になりますが……料理はとても面倒そうです……」


月ちゃんは面倒って言うけど、実際に面倒。

しかも、これから揚げるという工程もある。

うちは古い家というのもあって、揚げ物をしてもあまり気にしはしないけど

油の飛び散りや片づけが大変でしない人も多いみたい。


 わたしも揚げ物は自分で作るけど、天ぷらや唐揚げは良く作るけど、フライは衣が面倒だからあまりやらない。

それでもトンカツやコロッケはたまに作るけど、揚げ物はお店で買うのが楽なのもわかる。

あるいは、冷凍などを買って来て揚げるだけでもいかな。

フライは1から作ると本当に大変。


「面倒だけど、食べて美味しと言ってくれる人がいから楽しんよ」

「そうなんですね……。わたしも……早く食べたいです……」

「わたしもお腹が空いたけど、もう少し待っててね」

「はい……」


月ちゃんは早く食べたいようだけど、わたしもお腹が空いている。

でも、美味しくなるためだから仕方がないけど、月ちゃんのお腹が鳴った。


「お腹がなりました……」


月ちゃんはお腹が鳴って恥ずかしくて顔を赤くする。

月ちゃんはわたしよりたい焼きを多いく食べたけど、それでもお腹が空いたんだな。


「そんなにお腹が空いてるなら、まだ早いけど揚げるようか」


時計を見るとまだ40分程ではあるけど、月ちゃんのお腹が『早く食べたい』と

言っているので、少し早いけどコロッケを揚げる事にした。

お読みいただきありがとうございます。


コロッケは小判型の方が主流ですかね。

俵型もありますが、ポテトコロッケは小判型ですよね。

さくらは作り慣れていますが、月は初めてなのでうまくいかないです。

でも、さくらのために面倒と思いながらも、がんばっています。


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@shiizu17

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