番外編:もしも主要キャラがヤンデレなら
120万PV達成記念*\(^o^)/*
読んで下さる皆様のおかげです。
イメージがかなり崩れると思うので、嫌いな方は飛ばして下さい。R15かも。
ボンヤリしていた景色が、少しハッキリしてきた
あれ?私、何でまた<人魚>の衣装着てるんだろ?胸の部分がもうキツイし、セクシー系は恥ずかしいし嫌なんだけどなぁ。
でも、いつの間にか隣に来ていたリオン様が肩に手を回し、耳元でセクシーボイスで囁く。少し癖のある金髪が頬にあたってくすぐったい。
「アレク、すごく良く似合っているよ。何も着て無くても僕は構わないけどね。」
何ですと〜〜!!!
まさかのセクハラ発言!
思わず顔がゆでダコ状態に。
こんなの王子様じゃない!
でも、腰に直接響く甘い声と笑うと輝く碧の瞳は彼のもの。まさか、レイモンド様が乗り移ったんじゃあ?
「どうしたの?アレクは僕のことが嫌い?」
そう言うと、幼なじみは整った美貌を歪めて少し悲しそうな顔をした。
そんな顔しないで。すごくレアだし、すごい破壊力ですから、それ。
ああ、もう、何を言っても許しちゃう。
「そう?じゃあ、このまま僕のものにしてしまおうか。」
あなたどーして私の心の声が聞こえたの?
私、声に出してましたっけ?
気づけば何と祭壇の前。確かにこのドレス、婚礼衣装としてもいけそうだけど、一足飛びにそれはないでしょう。第一、未来の王太子妃、いずれは王妃が私なんかでいいの?
「もう、離さないよ。」
そう言うと、いつの間にか正装したリオン様が、嬉しそうに私をキツく抱き締めた。
あー、やっとわかりました。
これは夢ですね?
リオネル様の横に立ちたいという、この国の少女達の願望を一身に背負って、私が見事夢の中で代表の座を射止めたわけですね?
「ちょーっと待った!!」
あれ、レオン。いつ近衛騎士に昇格してたの?っていうか、今、警護中では?持ち場を離れちゃダメじゃない。
「アリィは俺のだから、勝手に側を離れたらダメだって言っただろう?それとも、わざと言うことを聞かずにお仕置きされたいの?」
そう言うと私の顎を持ち上げ、サラサラの金髪を傾けて、深い青い瞳で問いかけるように私の瞳を間近で見つめる。
またボフンと顔が赤くなる。
いや、ちょっと変な風に聞こえちゃって恥ずかしかったけど、お仕置きってまさかデコピンじゃないでしょうね?あれ、地味に痛いから嫌なんですけど。
というより、あなた確か好きな子いましたよね?その娘に悪いし、姉弟でそのノリは止めましょうよ。
でも、レオンは気にせずそのまま私の腰に両手を回すと、頭頂部にキスを落とした。
何じゃそりゃ〜〜!!!
夢とはいえ(もう確定!)、イケメンに次々と精神的攻撃を受け、いたたまれない私に助け舟を出してくれたのはお兄様。
「アリィこちらにおいで。私と逃げよう。」
手を繋いで廊下を走る。
ハイ、お兄様………あれ、お義兄様?
ここって元の私の部屋に戻っただけなんですけど。
「大丈夫。誰も入れないようにしておいたから。可愛いお前は私のためだけに鳴けばいい。」
赤くなるのを通り越して、今度は青くなった。見れば、いつの間にか部屋が金色の鳥籠に変わっている。
私の肩を掴むと、義兄はアイスブルーの瞳を細めて凄絶な美貌でニッコリ笑った。
「いつまでもここでずっと一緒にいよう。」
ギャ〜〜!!!
それだけは嫌ーーー。
ヴォルフのファンクラブ会員様ならいざ知らず、私には荷が重すぎる。
こんなの、お兄様じゃないよー。
誰か助けて〜〜。
「私を呼んだ?可愛い人。」
もう、この際誰だっていいや。兄に勝てるのはこの人ぐらいしか思いつかないし。
ねえ、助けて。ここから出して、お願い。
「そうだね。淑女の頼みは断れないしね。」
レイモンド様はそう言うと、碧の瞳を優しげに細め、安心して、というように私に微笑みかけた。
さすがは、王弟様。もうすぐ私の上司になる人は、人間ができている。
と、思ったのも束の間、
腰に下げていた剣をスーっと引き抜き、こちらに構えてニイっと笑う。
え?何、何?その笑いは構えは何?私、丸腰ですけれど。その剣じゃあこの鳥籠は切れませんよね?
「大丈夫。死んでしまえばここから出られるし。そうすれば、君は永遠に私のものだよ?」
ギャ〜〜!!!怖い怖い怖い怖い、ナニソレ、怖すぎる〜〜!!!冷や汗を大量にかきながら、ガクガク震える。まだ死にたくないーーーー。
そう思って、焦ってガバッと跳ね起きた。
ハアァ、やっぱり夢だった。夢で良かったぁ。汗びっしょりだし、本当に心臓がいくつあっても足りない。起きた今でもバクバクと鼓動が激しく音を立てている。
今日から初めて仕事に行くから、昨晩は緊張してなかなか寝付けなかった。もの凄く怖い夢まで見てしまった。
どんな顔して会えばいいんだろう?まさか夢で見た全員に会わないわよね?会ってもマトモな顔をする自信が無い。
外もだんだん白んできたし、またあんな夢を見るかと思うとこれ以上は怖くて眠れない。
現実では平穏に過ごせますように。願わくば、出勤初日にいきなりヘマをしませんように…。
甘めにしたかったのに、まさかのホラー回になってしまいました。f^_^;




