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2 僕

 僕は3眼目の授業のため、教室に向かっていた。入口のホールを抜け、長い通路の一番奥にあるそれを目指す。途中にあるごみ箱に、持っていたビニール袋を捨てた。お昼のパンの袋や紙パックの牛乳のごみが入っていた。

 やがて教室の扉の前まで来た。それを開け、僕は一番前の机に腰を下ろす。この教室は縦長の形をしていて、三列に四人掛けの長テーブルが、各列二十個ほど並んでいる。僕は黒板に向かって一番左のテーブルを選んだ。座った場所も一番左だ。教室の一番左上が僕の定位置だ。リュックから教科書とノートと筆記用具と下敷きを取り出し、机の左上に重ねていった。準備が終わると文庫本を取り出し、時間を潰した。

 しばらくして、マイク越しの声が聞こえた。僕はこの教室の形と同じ長方形のしおりを本に挟んで、それをリュックの中へしまった。気づいた時には教室はかなりざわついていた。いつの間にか、たくさんの人が集まっていた。僕のテーブルの一番右側にも誰か座っている。それでも最初の授業に比べれば人数は少ない。おそらく三分の二ほどしかいないだろう。でも騒がしさは最初のそれと変わりない。あと五分は続くだろう。授業が始まっているのに。だけどいい加減慣れてきた。いや、どうでも良くなってきたのかもしれない。

 とにかくそんなことを気にしていても仕方ない。僕は黒板に書かれる乱雑な文字を自分なりにノートに配列する作業に入る。

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