第一章終了時点での登場人物紹介
ジオ・パラケルスス・ラ・テオフラストゥス
10歳 ヒューマン 男
レベル 18 職業 魔法職系基本職 メイジ + 戦士職系基本職 ファイター
主人公。
現代日本から《New World》世界への転生者である。
本名 中村 秀人 (なかむら ひでと)
本編では描写されていないが(一人称ですから)ブロンドというより輝く美しい金色の髪
瞳の色は紫水晶色。
父親はフィリップ・パラケルスス・ラ・テオフラストゥス。
母親はエレーヌ・メルキオル・ラ・テオフラストゥス。
貴族であり将来冒険者になることを決めている。
転生時に様々な特殊能力を授かる。
現在分かっているものは、
ダブルジョブ 本来両立できないはずの戦士系の才能と魔法系の才能を同時に持つことができる。
マリエル・エトラント
14歳 ヒューマン 女
職業 メイド
メインヒロイン。
エルトリン西部にある農村、エトラント村出身の少女。
ちなみに彼女はいわゆる平民なので、エトラントというのは家名ではなく、OO出身のOOという意味。
彼女の場合は エトラント村 の マリエル となる。
つややかな黒い髪を後ろで三つ編みにしている、やわらかな雰囲気を持つ超のつく美少女。
主人公の(今世での)初恋の相手である。
歳に似合わない大きな胸と包容力の持ち主でもある。
実家は子沢山で7人兄弟の長女。口減らしと仕送りの為に街に出稼ぎに出ようとしていたところ、偶然ワトリアにいく用ができたイナに伴われ、テオフラストゥス家へ。
そのまま主人公の専属メイドとして雇われる。
主人公をして「泣いたマリエルと怒ったマリエルは最強」と言わしめる。
主人公に頼まれ、アリア、エリア、シルウィ。リューネ、テトの姉代わり、母代わりとしてその面倒の一切を見ている。
ちなみにMMORPG《New World》において、エトラント村は影も形も存在していない。
アリア
7歳 ヒューマン 女
職業 魔法職系基本職 メイジ
主人公が最初に買う事にした奴隷の少女。エリアの双子の姉である。
燃えるような赤い髪に鳶色の瞳の美少女。
魔法職としての才能は十分と主人公が判断するほど。
妹エリアの命を救い、かつ自分の願いを聞き入れてくれた主人公に絶対の忠誠を誓っている。
エリア
7歳 ヒューマン 女
職業 魔法職系基本職 メイジ
アリアの双子の妹。
一卵性双生児であり、外見的にはアリアと瓜二つ。
主人公が奴隷を買いにきたときには、病気で臥せっていたが主人公の診断と食事の改善により回復。
(主人公は自分の知識の中から脚気や壊血病と判断したが、実際は栄養失調と流行り病による体の衰弱が主な原因で、壊血病に関しては患っていたがごく軽度であった。)
姉のアリア同様、自分の命を救ってくれた主人公に絶対の忠誠を誓っている。
シルウィ
7歳 ダークエルフ 女
職業 戦士系基本職 ダークエルフファイター
ダークエルフの少女で、エルフ、ダークエルフ族に共通する細長くとがった耳。
整いすぎているほどの顔立ち、美しい銀色の髪と夜色の肌を持つ少女。
初めに主人公に出会った時には、自らの環境に心を閉ざしたのか人形のような反応しかしなかった。
そのおよそ一ヵ月後テオフラストゥス家に来たときには、幾分ましになっており少しは能動的に話すようになっていたが、元々感情を強く表に出すほうではなかったようである。
リューネ
7歳 猫人族 女
職業 戦士系基本職 ワイルドファイター
猫人族族の少女で、耳と尻尾はきれいな橙に近い茶色、髪は薄めのブラウン。
ヒューマンとさほど変わらない顔立ちだが、やはりその顔はどこか猫っぽくてかわいらしい顔つきをしている。
しかし主人公と初めて会った時には、その幼い体中に鞭の跡があり、それは主人公が目をそむけるほどであった。
そのおよそ一ヵ月後テオフラストゥス家に来たときには、主人公の住む屋敷を見てそのあまりの立派さに驚いたり、シランの説明した言葉の意味が分からなかった。
(当時7歳の彼女にとって、無理のない話であるが。)
テト
8歳 ヒューマン 男
職業 戦士職系基本職 ファイター
主人公に奴隷市場で自分を売り込んだ少年。
外見は背の低い小柄で何の変哲も無い黒い髪の少年である。
彼の一言が、主人公を変えたともいえる。
主人公曰く『子犬みたいでかわいらしい奴』。
シラン・モーフィング
28歳 ヒューマン 男
職業 ??? 奴隷市場『僕の館』管理人
エルトリンシティにある奴隷市場『僕の館』の管理人。
色素の薄い茶色の髪と瞳を持つなかなかの美男子。
とにかく異常なくらいにデキル男。
主人公曰く『妖怪』、『サトリ』。
その一挙一投足からその人物の思考や思いをある程度読み取る技術に長けているらしい。
性格はドS。まごうこと無きドSである。
自分の望みを叶えてくれるといったジオに忠誠を誓っているが、同時に彼で遊ぶl事が、現在の彼の最大の楽しみになっている。
他にも主人公すら知らない秘密をたくさん持っている謎の多い男である。
フィリップ・パラケルスス・ラ・テオフラストゥス
53歳 ヒューマン 男
レベル 56
職業 二次魔法職特殊職 アルケミスト エルトリン王国テオフラストゥス男爵 ワトリア魔法ギルド『導きの英知』ギルドマスター
主人公の今世での父親。
ワトリアの街の魔法ギルド『導きの英知』のギルドマスター。
現在世界でも有数のアルケミストの一人である。
若い頃に冒険者をしていたのだが、エルトリン国のためにいくつかの大仕事を成し遂げた事により貴族に取り立てられた。
妻はワトリア地方の貴族の令嬢、エレーヌ。
アルケミストとして極めて高い能力と、経験、知識を持つ人物であるが、息子である主人公には、基本ただの親馬鹿だと思われている。
主人公の紫水晶の瞳の意味に最初に気づいた人物であり、それ故息子の運命を悟り、陰日なたに全面的なバックアップを行っている。
若い美人な嫁をもらったリア充親父でもある。
ちなみにMMORPG《New World》においては、アルケミストの転職クエスト関連の全てに顔を出すNPCキャラで、とてつもなくメンドクサイ内容のクエストを与えてくる為アルケミスト経験者にとっては、怒りを通り越して憎悪の対象である。
主人公曰く 「転職クエストのあまりのうっとおしさに何度このおっさん始末してやろうと考えたことか。」。
エレーヌ・メルキオル・ラ・テオフラストゥス
30歳 ヒューマン 女
職業 テオフラストゥス男爵夫人 主人公の母
主人公の今世での母親にして、フィリップ・パラケルスス・ラ・テオフラストゥスの妻。
ワトリア地方の貴族令嬢として生まれ、16歳の時にフィリップに嫁ぐ。
その後3年ほど子供が出来ず悩んでいたが、突如夢の中に幼い姿の神が現れ、子供を授けるといわれた。
それを信じ、夫と行為に及び無事懐妊。念願の母親になった。
その夢と夫が語ってくれた息子の特異性から、息子である主人公を心の底から愛しているが、息子の運命の邪魔をしないように、夫同様息子の事を見守っている。
基本かわいい人であり、息子をかわいがることが何よりの生き甲斐。
家庭内では勿論ヒエラルキーの最上に位置している。
基本的におおらかで、奴隷の少女達が家に来ると聞いた時には、「娘が増える」と喜んだ貴族らしくない女性でもある。
サバン・トランド
63歳 ヒューマン 男
職業 テオフラストゥス家執事
主人公にじぃと呼ばれるテオフラストゥス家に仕える執事。
テオフラストゥス家の家政一切を取り仕切る人物。
元々はエレーヌの実家の執事頭を務めていたが、エレーヌの父が娘の為、嫁ぐ時に付き添わせた。
主人公の稼いだお金の管理を担当している。
実直で真面目、執事の鑑のような人物である。
ブエロ・カターシュ
42歳 ヒューマン 男
レベル 43 職業 二次魔法職 ソーサラー 道具屋『風の始まり亭』主人
ワトリアの街の道具屋『風の始まり亭』の主人。
だみ声で話す大柄なごついヒゲ親父であるが、元冒険者であり相応の実力のあるソーサラー。
フィリップやイナと同じギルドに所属していたが、ギルドの解散を機に、冒険者から足を洗い、ワトリアの食堂の看板娘であった妻と結婚、今に至る。
ちなみに子供はいない。その為夫婦共々主人公を子供のように思っている。
ソーサラーとしては相応の腕を持っているが、ポーション作りの才能はあまりないのか、フィリップにポーションの納品を頼んでいたのを主人公に見つかり、その後主人公の売り込みにその買取を始めるようになる。
それによって数年で彼は莫大な利益を得ているが、さてこの金をどういう風に使うか見当もつかず日々を穏やかに過ごしている小市民的な人物である。
MMORPG《New World》では、ヒューマン用のいわゆる『おつかいクエスト』を依頼してくるNPCであり、アバターの操作方法や街にどんな施設があるかなどを学ぶためのクエストの始まりであるために、多くのプレイヤーに感謝されるNPCである。
イナ・サラシス
47歳 ヒューマン 男
レベル 46 職業 一次戦士職 レンジャー
主人公の父やブエロと同じギルドに所属していた元冒険者。
ブエロと同じようにギルドの解散と同時に冒険者を引退し、
ワトリアから歩いて一週間ほどのところにあるエトラント村で、用心棒兼読み書きなどの教師をしていたが、
昔なじみのフィリップから手紙で呼び出された為マリエルをつれて、ワトリアへ。
そのまま主人公の護衛兼戦士系職の教師として留まる。
レベルが40を超えているにも関わらず、上位職への転職を行わなかった変わり者でもある。
見た目は主人公曰く「いぶし銀を地で行くナイスミドルなおじさま」。
今現在は主人公の護衛と従者候補の子どもたちの訓練を見ることに忙しくしており、本人的には満足した生活を送っている。
ジトー、マオルル、キーナ、セロン
主人公が農園担当に買ってきた奴隷の男女4人。
年齢は20代前後。
ジトー、マオルルはヒューマンの男。キーナ、セロンはヒューマンの女。
エルトリン北部地域の農民の子供だったらしいのだが、不作でどうにもならず奴隷として自ら身売りをしてきた人たち。
主人公曰く「みんないわゆる男前や美人ではなかったけど、非常に好感が持てる人たち。」
ジトーの顔は実直そうな顔つきらしい。