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誰だ…まさか…警察か?
まずい…。
トイレを流した。音が雨音で掻き消された。
「早く開けなさい。」扉の向こうの男がさらにノックし、催促する。
「どうするよ…?即殴るか…?」修一が静かににたついた。一緒に俺と他校を潰し周り、腕も付いた。
皆頷いた。こっちは4人。相手は多分1人だ。数で勝るし、力量も自信がある。
「せーので開けるぞ…」俺が扉を開ける。修一、松岡、田口が飛び込む準備をする。
「警官だったらどうする…?」
「知るか。」おびえる松岡に修一が一蹴する。
向こうの男は未だノックし続けている…。
いくぞ…。拳に力を入れる。
せー…のっ!!
俺は一気に扉を開けた。3人が一斉に飛びかかる。
が、そこには誰もいなかった…。
しかし次の瞬間、松岡の石頭がひっしゃげて吹っ飛んだ。