『プレスマンのお宮と神様』
掲載日:2026/05/24
武蔵国の新河岸川という川は、江戸に農作物を運び、江戸から肥料を運んでくる水運の要であった。あるとき、新河岸川の上流で大雨が降り、船着き場の倉庫が丸ごと流されたらしく、中流で大量のプレスマンが打ち上げられた。こういうことは、珍しいことではなかったが、打ち上げられるものは、大抵、木材や芋であったので、中流の村では、プレスマンを大層ありがたがり、社を建てて、祭ることになった。
社の落成に当たって祭りが催され、見知らぬ若者が酔って何かつぶやいているのが目撃されたが、誰もこの若者を知らず、祭りが終わってから、あの若者は、プレスマンの神だったのではないかと、皆でうわさし合ったという。
教訓:新河岸川沿いに川越という大きな町があるが、江戸から肥料を運んでくるところから名づけられたのではない。はず。




