7/58
2025/07/10[大正、雪]
昨日は風邪を引きかけて寝て治し書けず、本日はここまでしか書けず寝ます……、ダメ人間だー!
足首に巻かれた鎖が冷たい。
覗き窓から雪がちらつき、薄い衣が寒さを強くする。
雪が降っている……
この座敷牢には、このお屋敷には、もう希望は一片も残されていなかった。
わたしには、売りに出される予定のわたしには、逃げ出すなという鎖と、最低限の衣と病人が食べるような薄味の粥しか与えられず、売られる前に死ぬのではないかと恐れていた。
死ぬのも、売られるのも嫌だ。
どちらがより怖いだろうか。
ああ、雪が降っている。
雪のように消えてしまいたいと、白い衣を纏いながら長い黒髪の乙女は願った。