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2025/09/11[結衣と貯金箱とバッテリー]
結衣は手元のiPhoneを見た。
とうとう充電が限界になったiPhone7、なんとお父さんがバッテリーの交換を頼んでくれた。一時間程で手元に戻ってきたiPhoneは充電がしっかり持つようになっていた。これでまた新しいのが欲しいとは言えなくなってしまったが。
九月のお小遣いは五千円。プラスお手伝いで一ヶ月に二千円は稼いでいて、すべてを貯金に回している。いまのところ貯金は二万円少し。使ったりして増減もしてる。
お母さんが手持ち金庫みたいな貯金箱を買ってくれたので、それにちいかわのうさぎのシールを貼って貯金してる。鍵は首元にネックレスにしてさげていて、なんだか変身できそうで気分がいい。
そんなわけで急いでスマホを替えたいなとは思わなくなったけどわたしはまだまだ何かを探していた。もちろん金庫の中には金のブレスレットも入っていた。もっと宝物を手に入れたいな。結衣は終わった夏休みを思い、お手伝いを頑張っている。