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2025/07/07[家出、少女]
夜だ。
スマホの充電はのこり3%。
わたしの充電はほぼゼロ。都会の街は冷たい。
「今夜は……、どうしよっかな……」
マックで充電? コーヒー一杯で粘るしかない。
寝るとこ? そんなの見つからない。
「あーあ、わたしどうしてこんなんなっちゃったかなあ……」
毒親、片親、いじめ、再婚。
世界中のどこにでも転がってる話だ。
でもわたしには耐えられなかった。それだけの話だ。
だからわたしは家を出た。
マックで充電しながらアイスコーヒーをすする。苦味で眠気が飛んで、お腹空いたし、何か食べたい。
でもお金がないし、充電も少しずつしか回復しない。
「あーあー、どうして……」
TwitterでPayPayのQRコードを晒して待つ。
こんなの誰も支援してくれない。こんなのだれも……
[り@さんから500円送金されました]
「え、まじ?」
[なんかたべて]
「うわ、ありがた……」
フライドポテトを食べて、壁に持たれてバッグを抱きしめてうとうとした、そんな夜だった。