2025/08/22[ミニマリスト、青年]
四畳半の我が家。
フローリングだけどキッチンと一体化した古めかしいダイニング。
クローゼットと、反対側にあるシングルサイズのベッド。そこに挟まるように置かれているライティングデスクとスツール。
床に直に置いてある本が数冊と、クローゼットの中身。これが僕の全財産だ。
毎日仕事に行って、帰ってくる。ただ、それだけ。趣味といえば読書。近所の図書館で新刊を借りたり、掘り出し物を探すのが好きだ。
ベランダに出て、煙草を吸う。
出費という出費は煙草くらいだ。なんの為に生きているかと言われるとよく分からないが、別になにも困ってはいない。
どうしてこんなことを書いているのかというと、時間があったからだ。特に見たいドラマもアニメもなくて、動画サイトも更新されてない。借りてきた本は読み終わり、僕の手元には手帳とノート。なにか書いたら少しは自分が変わるかなと思った。
スマホはiPhone。もっぱら連絡を取るというよりかKindleアプリで小説や漫画を読む専用機になっている。
とにかく物を増やすのが苦手だった。子どもの頃の転勤族だった父に連れられて何度も引っ越しを経験した。何度も引っ越すうちになくしてしまったものや、父も母もおもちゃを荷物になるからと買ってくれなくなった。もともとそこまで欲しがらなかった僕は数冊の本や買ってもらった服を持ち運んだ。
そんなんだから友達は当然出来ず、社会に出た今もひとりぼっちを続けている。
それも、嫌ではないかなと思う。だって、自分にはなにもないから。