私のジェンガ
赤や白や緑といった、色のついたジェンガをいつも同時に組み立てる
毎秒、毎分、毎時間
年単位にじっくり組み上げられたジェンガもある
今はとめている色もあれば、一本ずつ抜いて高く高くと積んんでいるもの
高くなり過ぎたと思えば時折休ませ、しばしば元の場所に戻してでも盤石に
新しく始める色のジェンガを目の前にするたび
これは上手く抜いて積み上げていこうと決意する
実際は他の色や過去の同色と同じように
無理をさせたり疎かにしたり
抜くことに慣れてしまい、ついには壊してしまったり
思えばいつも最後の一本は、知らず知らずに抜いていたのに
積み上げてきたものは一瞬で崩れ去っていった
あぁ、いずれまた同色を組みなおす必要が出てくるだろう
次の新しいジェンガこそは慎重に積み上げなくちゃ
新しいジェンガを組みなおし始めた時だけは
他の色も同様に大切にしなくちゃと思い出す
それでもいつかは一本で崩れ去っていってしまうんだ