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油っぽいオッサンは世界最強!?〜揚げ物は異世界を支配できるって知ってました?  作者: 春風邪 日陰
第二章 縦巻きロールなヒロインは薔薇と揚げ物がよく似合う
17/81

17、出来ることをするだけだ

閲覧感謝です!


 俺達がアヴェントゥーラを旅立ってから半日程が経過しただろうか。

 全く景色が変わらないままひたすら山道を歩き続ける俺達。まさかこんな早くまた歩き続けることになるだなんて思ってなかった。


「…なぁ、本当にこの道で合ってるのか?」


「おじさんの見てる地図が間違って無ければね」


「何だよそれ……ってかいい加減おじさんって呼び方やめてくんないかな?おじさんなんだけどさ…」


 自分でもおじさんの自覚はあるけど、こうもおじさんと呼ばれ続けると何だか胸が苦しくなる。


「な〜んだおじさんって他に名前があったのね。私てっきりそういう名前だおもってましたわ」


「なわけないだろ。俺の両親はそんな攻めたセンスしてないよ」


「じゃあ名前は?」


「ユウジロウだ。今はそれでいい」


 フルネームで言ったって戸惑わせるだけだもんな。


「ふーん。言われてみればユウジロウって顔してるわね。やっぱりその方がしっくりきますわ」


「…それ褒めてんのか、それとも貶してんのか?」


「どっちもですわ」


「なんなんだよそれ……」


「名前も聞いたことですしこれからは私の名前も呼び捨てで構いませんわ」


 なっ、こんなイカした若い子と長時間話す機会なんて仕事でもないからな。中々難しいもんだよ。ただでさえ異世界の子のなのに年齢差もあるからか話が上手く噛み合わない。それなのにいきなり呼び捨てはおじさんにはハードルが高すぎる。そんなんだから今までモテなかったんだろうけど。


「!…ユウジロウ」


 突然足を止め耳を澄ませるローゼス


「準備出来てる?」


「準備?な、なんのだよ?」


「やっぱり所詮Dランクですわね。これにも気づけないだなんて」


 いち早く何かに気づいたローゼスは腰に装備していた剣を引き抜き構える。


「まさか敵か!?でもどこに?」


 辺りを見渡してもそれらしい影は見当たらない。


「嫌でもすぐに分かりますわ!」


「は?」


「グァァァ!!」


 その瞬間、頭上付近の木から一頭のクマが俺達目掛けて飛び降りてくる。


「おいおいマジかよ!!」


「死にたくないなら避けなさい!」


「そんなん言われなくたって!」


 クマの奇襲をなんとかかわした俺達。

 既に息を上げている俺に対し、ローゼスはビクともせず堂々と剣を構えている。


「まさか木の上からクマが飛び降りてくるなんてな…」


「クライマベアーなんだから木ぐらい登るでしょ。そんなことも知らず私についてきましたの?」


「生憎新人なもんでな、そこら辺の知識は勉強中なんだ」


「よくそんなんで私に付いてこようと思ったわねっ!」


 飛びかかってくるクマを話しながらにも関わらず冷静に対処する。


「力がないならせいぜい隠れてなさい。私の足を引っ張らない内にね」


「…言われなくてもそうさせてもらうよ」


 そう言われると悔しいな。だけど本当にこれでいいのか?

 これじゃマジで足を引っ張りにきただけじゃないか。こんなんで本当に村を助けられるのか…

 だけど俺の出来る事といえば……


「グァァァ!」


「威勢がいいのは結構。だけど終わらせますわ。フレイム」


 そう唱えると剣が真っ赤な炎で包まれる。


「一瞬で火が。まさかこれが魔法か!……ん?」


 ローゼスの付近の地面がなんだがおかしい。まるで地中に何かいるような。


「私に牙を向いたこと灰になって後悔なさい!」


 放たれた炎の斬撃がクマだけを燃やし切り裂いた。


「大したことなかったわね。行きますわよおじさん」


「まだだ!」


「え、」


「グォォォォッ!!」


 ローゼスの下の地面から角の生えたモグラのようなクマが飛び出してくる。

 完全に不意を突かれたローゼスは何もすることができない。


 ――俺の出来る事なんてこれしかないんだ。それなら出来ることを思いっきりやってやる。当たって砕けろだ!


「させるかよ!ローゼス伏せろっ!」


 俺の右手から放たれた高音で発射された油は直ぐに発火。熊の体を一瞬で焼き尽くした。


「大丈夫か。怪我はないか?」


「ええ…。まさかモールベアーまでいただなんて。全く気づけ無かった」


「俺も多少は役に立つだろ」


「…まぁ、足を引っ張らないくらいは」


「なんだよそれ。せっかく助けてやったのに」


「でも、あのギルドマスターがアナタを止めなかった理由は分かった気がしますわ」


「それなら良かったよ」


 個性豊かなクマ達からの襲撃を乗り越えた俺達はひとまず安全を確保しここらで一度休憩することとなった。

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