表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/10

最終話

 もう、何も思わなくなった。友樹さんのことを知っている友人や知り合いに話して、ここに書き留めて、あたしはもうあなたと別々の道を歩くことを決めた。


 あなたにもらったたくさんの感情や、一緒に過ごした時間は、全てなかったことにする。

 奥さんに全て打ち明けることも考えたが、そうしようとする度に「もうこれ以上関わりたくない」という思いが強まるだけだった。



 今思うと散々あなたに振り回された。普段生きているのはあたしの世界なのに、あなたから連絡が来た瞬間、あなたが世界の中心に来てしまう。でも、たくさん生きたその世界は、一瞬にして崩れ去ってしまった。


 もうあたしとあなたが会うことはないだろうし、その方がお互い幸せだ。最後に会った日の事ももう忘れてしまった。


 こうやってひとつずつ、ひとつずつ忘れていけるのだろう。







 最後に、2年前のあたしに言いたい。


 「人生、いつもあたし自身が幸せだと思える道を選んでね。」


 その言葉を今の自分にも投げかけ、あたしはあなたに最後のメッセージを送る。



〈もう会うのやめよう〉

〈ばいばーーい〉


 


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ