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時空超越ストライカーズ!~A Football Tale in Great Britain~  作者: 雪銀かいと@「演/媛もたけなわ!」コミックシーモア等で連載中
終章

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85/90

4話

       4


 試合開始後、俺たちエステラは光泉を思いっきり攻めたけど、パスミスで光泉ボールになった。ディフェンスで何回かパスが回ってから、ボールは中盤の右のポジションの最強の宿敵、遊馬に渡る。

「慶くーん、焦って飛び込んじゃあダメだよー。粘って粘って粘るんだー。そうすりゃあなーんか道は見つかるからさー」

「わかってるってー。俺がぜってー突破口開いてやっから、由衣香はまあ見てなってーの」

 いっつも通りの由衣香の元気声に、俺は高らかに勝利宣言してやった。正直ちょっと遊馬にはビビってるけど、態度に出したらやられちゃう。だから必殺空元気。これしかないっしょ。

 気合い百パーな俺は、遊馬の全身を眺め回した。遊馬は俺より背が小さく、腕とか脚もどっちかというと細い。髪型は坊ちゃん狩りで、顔はなんか子供っぽかった。

(こんなほっそい身体で光泉のエースやってんのかよ。スポーツ選手っぽくねえぜ。油断大敵火がボウボウだけど、こいつならどうにかなんじゃないの?)

 俺が不思議に思っていると、遊馬はちょんと、俺に渡すかのようにボールを前に出した。

(? なんかわからんけどラッキー!)

 俺はソッコーで反応し、左足を前に出してボールを奪おうとする。

 だけど遊馬は、すっと右足の裏でボールを引いた。そのまま、右、左のダブル・タッチで逆に出す。

(ちょっと待て、速すぎ……)

 スライディングが不発に終わって、転けたまんまの俺は何もできない。

 すぐに立って後ろを見ると、遊馬がもう二人目を抜いていた。由衣香が慌てた感じで、フォローに回っている。

 でも遊馬は全然気にしてないっぽい。ぬるぬる細かく足下でボールを動かして、由衣香をめちゃくちゃホンロー(翻弄)している。

 由衣香が左足を出した。うん、いいタイミング。さすがは由衣香、我が双子の姉、取れるコースだ。

 と思ったけど、遊馬はカンペキだった。トー(踵)でちょんっと由衣香の股を抜き、ゴールに向かってドリブルを続ける。

 そのままぬるっとキーパーまで抜き去って、遊馬はゴールを決めた。マスコミのおっちゃんおばちゃんたちが、パシャパシャ写真を撮りまくる。

(あいつヤバすぎ。神様? ペレ? どうする俺? どうやったらあれに勝てる?)

 俺の頭はパニックだらけで、冗談抜きで超ピンチだった。


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