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時空超越ストライカーズ!~A Football Tale in Great Britain~  作者: 雪銀かいと@「演/媛もたけなわ!」コミックシーモア等で連載中
第四章 Repatriation

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10話

       10


 体操とミーティングが終わった。遥香は着替えをすべく、他の会員と同様に更衣室へと向かっていた。すると、「アルマ」と背後から平静な声がする。

 足を止めた遥香は、振り返った。すると、神妙な顔付きのブラムがじっと見詰めてきていた。

「明日の相手は、フィールド外で敵を壊すような常識外の奴らだ。試合中に何をしてくるかわかったもんじゃない。だから、身体をぶつけたりは絶対になしだ。約束してくれ」

 ブラムの口振りは有無を言わせぬものだった。その頑なさに遥香は絶句する。しかし少し考えて口を開く。

「でも、ブラムたちは接触プレーをするんでしょ? 危険だ危険だって言ったらなんにもできないわよ。私だって、女だって、思いっきりプレーがしたい。ハンデも制約も一切なしで、みんなと同じ立場でサッカーの楽しさを味わいたいよ」

 遥香は懇願を込めて言葉を紡いだ。ブラムに自分の思いを、サッカーへの余りある熱を伝えたかった。

 しかしブラムは変わらない、変われない。「どうしてわからないんだ」とでも言いたげに、難しい面持ちでゆっくりと首を横に振る。

「アルマは忘れがちだけどな。フットボールは本来、男のためのスポーツなんだよ。止むを得ず女子がする場合は、男が危ない部分を肩代わりする。英国紳士としては、当然の心掛けだ」

 変わらぬ厳格さでもって、ブラムは反論をしてきた。遥香は「だけど」と、わずかに俯く。

 ふーっと息を吐いたブラムは、遥香への視線をさらに強めた。

「この際だから、打ち明ける。よく聞いてくれ。俺はアルマと仲違いをしてでも、アルマを大切にするよ。アルマが、好きだから」

 真っ正直な告白が来た。ブラムは揺らぎのない瞳で遥香を見つめ続けている。

 遥香は凪いだ精神状態で思考を巡らせる。

(予想はしてたけど、このタイミングで告げてくるなんてね。ほんと、どんどん状況がややこしくなってくよ)


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