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魔法少女メイプル  作者: 海鼠の行進
1章 集結
6/11

6.事件

夏休み7日目。

またいつも通り園芸部に向かい。

みんなと顔を合わせる。

「昨日はどうだった?」

「1人子供の魔法少女がいましたが他は異常は無かったです。」

そういうとリリィはとても暗い顔をした。

「そう。」

「どうしてそんなに暗い顔するんですか?」

私は気になり尋ねてみた。

「小さな魔法少女が1人でいたんでしょう。悪い魔法少女の格好の的じゃない。」

そう言われて自分はあそこで何故保護しなかったのか。そう思ったら急いであの子を探さないと行けない気がした。

「私見てきます。」

そういうと私は昨日の商店街に走り出した。

「私も、」

そういうとチェリーも後ろからついてくる。商店街に着くとそこには昨日の子供たちは、居なかったが、周りのお店がお昼時にもかかわらずシャッターが閉まっていたのを見て空いているお店に事情を聞きにいった。

「すみません。どこも閉まっているみたいなのですが何かあったんですか?」

ショーウィンドウに立つお爺さんに聞いてみた。

「なんでも八百屋のところのあかりちゃんが昨日の晩から帰っていなくてね。周りを探しても居ないから近くにある林に入ったんじゃないかという話になったんだけどね。夜遅くて見通しが悪いから今日の早朝から商店街の若いもんで捜索隊を組んで林を探しているのさ。」

私は気がつくのが遅かった事を理解した。

《桃子ちゃん林に行こう。》

私と桃子ちゃんは林に走った。林に入り変身する。魔力を、探すと大きな魔力を感じる。

急ごう。

林をかき分けるようにして走る。

ふと開けたところに出ると、そこには4人の魔法少女と複数の子供の遺体が転がっていた。

「あれ?貴方方もこの辺りを狙っているのかしら。死の騎士(デスナイト)が消えてくれたから私たちも動き出したのだけどそれにしてもさっきの雑魚は、退屈だったわ。」

周りの子供をみると皆同じ制服を着ている。これ隣の中学の制服だ。

そんななか、1人だけ私服の女の子を見つける。

「あかりちゃん!!」

「あら知り合いだったの?迷い込んだ見たいだけど魔法少女だったし、他の子と見分けが付かなかったから殺っちゃったわ。」

「私たちはこの子が行方不明になっていたから探しに来たんです。」

「そう。無駄足になって残念ね。」

そういうと4人組はお世辞にも残念そうとは思えない笑いを浮かべながらこちらをみている。

とりあえずあかりちゃんの元に駆け寄り脈を見る。

「よかった。気絶しているだけだ。チェリー、早く連れて帰ろう。」

「逃すと思って?」

そういうと2人が逃げ道を塞ぎに左右に回った。


「私たちは星雲(ネビュラ)の四天王である。そちらは、この林に不法侵入をした報いを受けてもらう。」

「そう悪く思わないでね。勝手に入ってきたのは貴方方なんですから。」

そういうと星雲(ネビュラ)のメンバーは、一斉に臨戦態勢に入る。

「きゃー!!」

後ろに回り込んでいた星雲(ネビュラ)のメンバーが急に逆さ吊りになり悲鳴をあげる。

「メイプル、チェリー、こっちだ!!」

私はローズが見えるなりあかりを抱え一直線でローズの元に走った。

私たちがたどり着くとローズは問いただす。

「君たち星雲(ネビュラ)のメンバーだってね。ここで君たちと一線構えるのは得策とは言えないから逃がしてもらえると助かるのだが?」

「そう言われて逃すとでも?」

「こちらもそこでぶら下がってる彼女をいたぶるのは気が進まないのだが。」

そういうと宙吊りになっている彼女は、顔を真っ青にした。


「無事襲って来なければ彼女には、一撃で気絶してもらうだけにする予定だが。襲ってくるというなら足手まといになる彼女には、永遠に眠ってもらう事になるからそのつもりで」

そういうと。ローズは、敵から視線を外さないように林の外に向けて歩みを進めた。

私はあかりちゃんに回復をかけながら林の外に向かう。

林の外に出るとローズは、捕まえた魔法少女を窒息させて意識を奪い林の入り口に寝かせる。

そこであかりちゃんは、目を覚ます。

「貴方はだれ?」

私は慌てて変身を解く。

「あっ、昨日のお姉ちゃんだ。」

私は彼女を地面に下ろして手を繋いで商店街まで歩いた。

あかりちゃんを商店街に返し、薔薇園(ローズガーデン)にて、再び戻り話し合いが行われる。


星雲(ネビュラ)がきたとなると他の面子が来るのも時間の問題だな。」

「さっき私の方にもお世話になってる、魔法剣士(マジックナイツ)から連合の話と隣の中学の子たちが壊滅させられたらしい情報を貰ったわ。」

「それなら私たちも確認した。やったのは星雲(ネビュラ)だ。」

ローズとリリィは、手慣れているかのように情報を交換していく。

私はどうなっているのか分からず助けを求めるようにチェリーの方をみる。

チェリーは、ぼけっとしていた、、、、。

あ、これ絶対わかってない奴だ。

しょうがなく私はリリィに質問する。

「その魔法剣士(マジックナイツ)も近くの魔法少女達なんですか?」

「あ、そう言えば貴方達2人は面識がなかったわね。まずこの辺りには魔法少女が8組いたの。その他にも個人でいる魔法少女もいるのだけれど。魔法少女には、願いを叶える力が備わってる。それを使うには魔法少女10人分の魔力を自分の体内に入れる事によって願いが叶うとされているわ。これのせいで魔法少女狩りをする魔法少女が後を絶たないのが現状なのだけどね。魔法少女を変身から解かせてその器を奪うことで、魔力を手に入れる事が出来るの。そうすると奪われた方は魔法少女に関する記憶を全てを失う事になるのだけれど中には器さえ手に入れは本体が死のうが関係ないと思う連中がいる事なの。その代表格が死の騎士(デスナイト)になるけど、こないだの戦いで壊滅したわ。」

ここまで話すとリリィは、ローズに引き継ぐ、

「そこで死の騎士(デスナイト)が壊滅した事によって一区画丸ごとテリトリーが空いてしまった、他の魔法少女達がやり合っているのが現状さ。

魔法少女のチームは基本的に地区のマスターである魔法少女に届けてクホンだ、これの中に大抵の情報が入っている。」

そういうとマジックホンから空中に勢力図がアップされた。

花咲市魔法少女リーダー《クインシー》

チーム5組

魔法剣士(マジックナイツ)

星雲(ネビュラ)

七星(セブンスター)

薔薇園(ローズガーデン)

小さな花(リトルフラワー)

「今残っているのはこの5組だ」

「これが1組になればこの辺一帯を支配できるわけだから。実質願いを叶え放題になるということよ。」

こうして情報交換が終わり解散となる。

私はこの時はまだ水面下で戦いが激しくなっているなど考えもしなかった。




これからしばらく連載して行くと思うので、評価して頂けたら嬉しいです。

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