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魔法少女メイプル  作者: 海鼠の行進
0章 契約
1/11

1.登校

描いてみたかった魔法少女ものになりますが。バトルシーンは、残酷な描写もあるので。苦手な方や14歳以下はご注意下さい。

「学校行ってきます。」

「楓ちゃんいってらしゃい。新しい学校頑張ってね。」

私はここ花咲市で、見事中学受験を合格して私立野茨女学院に通うことになった三橋 楓(みはし かえで)


「楓ちゃんおはよー。」

「あ、有栖おはよー。」

彼女は幼馴染の胡桃沢 有栖(くるみさわ ありす)今年から同じ中学に通うクラスメイト。


「まさか楓ちゃんと同じクラスになれるなんてね。」

「うん。あの学校私たちの小学校から行くの私たち2人だけだったもんね。」

「これから高校卒業まで6年間また一緒に通えるね。」

「そうだね。」


キーンコーンカーンコーン


「あっ、予鈴のチャイム鳴っちゃったよ。」

「急がなきゃ。」

「ほら予鈴が鳴っているわよ!急ぎなさい!」

「「あっ!先生おはようございます。」」

「おはようございます。良い挨拶ですね。もうすぐホームルームが始まるわよ。」

「「はーい。」」


新しい学校生活が、始まり沢山の友達と楽しい学校生活を送れたら良いなと思うのでした。



それから4ヶ月近くが過ぎ、、、。


ふわぁ〜。

「楓、大きなあくびしてどうせまたマンガでも読んで夜更かししたんでしょう。」

「だって最近出た魔法少女ものが面白くてつい。」

「明日から夏休みなんだからそれから読めばいいのに。」

「有栖だって勉強とか後回しにしないでしょ。それと同じだよやろうと思ったら最後までやらないと。」

「勉強とマンガを一緒にしないの。」



「よーし、静かにしろ。終業式も終わって明日から夏休みだがしっかり宿題やって元気にみんな揃って2学期を迎えられる様にしろよ。それじゃあ解散。」

「起立、礼。」

「ありがとうございました。」


「楓、一緒に帰ろ?」

「うん良いよ。でも図書室に借りてた本返してから行くから先に行ってて。」


もう終業式も終わってみんな帰る時間帯だからだれもいないなぁ。

図書室に先生いるかなぁ?

がらがらがらがら

「すみません誰か居ますか?」

、、、。

だれも居ないか。

「失礼します、借りてた本返しに来ました。」

返却口に入れとけば大丈夫だよね。

よし、本も返したし有栖の所に戻ろう。

図書室の扉に手を掛けると、

バンッ!

パタ。

「なに?!」

振り返ると掃除用具入れの扉が開いていて箒が倒れていた。

最後の掃除当番の人が適当に仕舞ったのかな?

一様戻しておいた方がいいよね、

用具入れに箒を戻し、扉を閉める。

《君には素質があるよ》

「え?」

ふと、声が聞こえた気がしたが周りを見てもだれもいない。

気のせいか。

有栖ちゃん待たせてるから急がなきゃ。


「有栖おまたせ。」

「うん、じゃあ帰ろっか」


「楓そういえば聞いた?ここ最近この辺りで不審者が出るらしいよ。」

「そうなの?」

「なんでもよくわからない事を聞いてくるけど気がついたら何処かに走って行っちゃうんだって。」

「んー、変なの。」


「ふぅ〜ん。君たちもその話興味あるんだ?」

「だれ?」

振り返るとそこには見たことのない長髪の女の子が立っていた。

「君たち、()()()()()って信じるかい?」

「「え?」」

「ま、君たちじゃないか。」

そう言うと女の子は走り去ってしまった。

変わった子だなと思うのでした。


翌日、夏休み初日お昼から有栖と二人で近くの図書館で宿題をやる約束をしている。

待ち合わせである交差点にいつものようにいくのだった。

「おはよー。有栖」

「おはよー。楓」

「あれ?ここ空ビルだったのになんか工事中だね。」

「何か大型のショッピングモールに改装するらしいよ」

「なにそれ、すごいいいじゃん。」

「そんなことよりそろそろ図書館に向かいましょ。」

「よし、じゃあ行こうか。」

「今日中に夏休みの宿題半分終わらせれば後半は、楽出来るから頑張りましょう。」

「それにしても暑いね。」

「図書館に行けば涼しいよ。」


おしゃべりを、しながら図書館に歩く。


「よし図書館に着いた。やっぱ涼しいわね。」

「涼しいね。折角図書館来たし何か新刊ないかな?」

「って、楓勉強しに来たんでしょう。」

「ちょっとだけ、ちょっとだけ」

「もう、ちょっとだけよ、先に自習室居るからね」


これとこれ借りて行こうかな。

そろそろ自習室に行かないと有栖に言われちゃう。

《楓やっぱり君が一番素質がある》

ん?

周りを見ても居るのは新刊を立ち読みしてる人ぐらいでだれもいない。

気のせいかな?


「おまたせ。」

「楓遅い。まさか読みふけって忘れてたとかじゃないよね。」

「まだ1冊も読んでないよ、借りて行って家で読むもん」

「それじゃ勉強しようか。」

「うん。」


、、、、、

、、、、、、、、

、、、、、、、、、、、、。


それから6時間近く勉強した。

「あー。半分終わったね。」

「私もかなり進んだよ。」

「じゃあ夜も遅いし帰ろうか?」

「うん。」


「もう随分遅くなっちゃったね。」

「明日からいっぱい遊べるね。」

「ちゃんと残りの宿題もやりなさいよ。」

「わかってるよ。」

もうすぐいつもの交差点か

あっ!

「そういえば明後日から有栖は海外に行くんだっ………


ガッシャーン

ガランガランバタバタバタバタ


え?」

ふと音のした方を向くとそこには朝工事をしていたビルのものと思える鉄骨が大量に散らばっていた。

その中心には有栖が呆然と立ち尽くしている。

私はとても頭の中に鈍い何かを感じたが、ふと思い出して有栖に問いかける。

「有栖大丈夫?」

有栖は私の方を見て微笑んだ

「有栖?」

そこで私は異変に気がついた有栖の腹部から鉄骨が飛び出て後ろから突き出しているのだ。

そこから赤い液体が垂れて道を赤く染めて行く。

「有栖?有栖!!」

彼女は膝から崩れ落ちそのまま道に横になった。

急いで抱き抱えると彼女は夏の暑い気温の中とても冷たい肌をしていた。

「楓は無事でよかった。」

そう言うと彼女は目を閉じてなにも言わなくなった。

《君には素質がある。彼女を助けたくはないかい》

「だれ?」

周りを見渡してもだれもいない、あるのは夜遅くなった暗闇のみ

その中で二つの金色の光が、見えた。

「黒猫?」

「黒猫とは失礼な私の名前はシュレディンガー」

「シュレディンガー?って、喋った!!」

「君には魔法少女としての素質がある魔法少女になれば彼女を助けることができるよ」

「本当に?」

「本当さ。どうだい君は自分が魔法少女となって戦う代わりに彼女を助けるかい?」

「親友を失うくらいなら、私なんでもする。魔法少女になるだから黒猫さん有栖を助けて。」

「僕の名前はシュレディンガーだ。でもいいだろう君の親友を助けようではないか」

そう言うとシュレディンガーは私の膝に肉球を当ててきた。

「彼女の心臓に最も近い所に手を当てて。」

「うん」

「そしたら彼女に刺さっている鉄骨を引き抜いて傷口がない状態の彼女を想像しながら自分の心臓と彼女の心臓を合わせるようにするんだ。」

言われた通りにした。

鉄骨を抜いた途端血飛沫が上がり声が少し引きつったがそのあと私は彼女を後ろから抱きしめた。

淡い光が全体。包むと有栖はだんだん体温を取り戻していった。

「成功だ。君は回復の奇跡を起こして晴れて魔法少女になった。」

ふと手の中の有栖を見るとまだ周りは血痕が残っているが有栖自体は服すら元に戻っている。


そのあと意識を取り戻さない彼女のそばにしばらくいた。

「んっ。」

「有栖大丈夫?」

「あれ?私どうして?」

「ビルから鉄骨が降ってきた時にびっくりして有栖気絶ちゃったからここで落ち着くまで待ってたよ 。」

「私鉄骨に刺された様な気がしたのだけど」

「え?今生きてるのだから気のせいじゃない?」

「でも、気絶する直前に声が聞こえた気がするのよね。」

「どんな声?」

「[親友を失うくらいなら、私なんでもする]って誰かが言ってくれてたような。」

「きっ、気のせいだよ。」

私は頰が赤くなるのをなんとか耐えた。

「でも気絶するほど危なかったから1日は安静にしといた方がいいかもね。」

そう言って彼女と別れてお互いは自宅への帰路に着いた。

これから長期で連載予定ですので、皆様から評価を頂けたら嬉しいです。

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