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混血の帝国 Under the darkest hours  作者: 深夜のピロシキ屋さん
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僕は自分が嫌いだ

突発的に始めました。正直いって飽き性なところがあります故、突発的に更新しないこともありますが、ボルシチのような暖かい目で見てあげてください。

後日本語って難しいですね。。。。

「僕は自分が嫌いだ」

生き物は誰しも皆、生を得る瞬間にこの先の自分の運命が容易く決められるなんて考えるだろうか?

そもそも自分がどんな姿で、どんな性格で、そしてどんな夢を抱くかなんて。

ただ一つ言えるのは彼らの親というものはその子に幸せな人生を歩んで欲しいと願い。

またその子も同様なことを望む。

誰も彼もが自分は幸せになるために生を得る事を信じて疑わないだろう。

僕もその一人だった。あの運命を受け入れるまでは。


「エーベル! 起きなさい!何時だと思ってるの⁈ 学校に遅刻しちゃうわよ!」

僕の母親ミカエラのモーニングコールとともに朝を迎えるのはとっくに慣れた。僕は朝が好きではない。故にいつもこうやって毎朝重たい体を起こしている。

流石に二度寝するには遅すぎる時間だと気づき、とりあえず食卓に向かう。

キッチンでは母さんがせわしなく二人分の朝食を作っていた。

正直僕は美人な母さんが自慢の一つでもある。新雪の様な白い肌、黄金色に輝く長い髪、スッと伸びる鼻に、雲一つない青空の如く輝く瞳。なにより年を感じさせない幼顔。もし母さんがクラスメイトだったら、間違いなく告白しているだろう。

「おはよう、母さん。毎朝ご苦労様。」

「ようやく起きたのね。全く、少しは寝坊助のあんたを起こす私の身にもなってよね。とりあえずその今にも眠そうな顔でも洗ってきなさい。」

「言われなくてもそのつもりだよ。」

母さんの小言を流しつつ、洗面台に行く。

ボウルに水を浸し、顔を洗っていく。

そうすると嫌でも自分の姿を見ることになる。

僕の顔は母さんの面影を残しつつも彼女とは全く異なるものを持っている。

本来生えている筈のない頭の獣耳、鋭い八重歯、首下の身体の表面は灰色の獣皮で覆われていて、極め付けは首まで逆立った尻尾。

顔の主だったパーツは母さんを踏襲しながら彼女にはない特徴を幾重にも所持している。

僕はこんな自分を毎朝見るのが本当に嫌いで、僕をこんな姿にした僕の父さんが嫌いだ。

僕は人間種ヴァイスマンの母と獣人種フュンデラー父の間に生まれたミックス。

エーベル・キエーザ




今回はエーベル君が何故自分が嫌いなのかの表面だけでもわかっていただけたら幸いです。

それではいつになるかわからない次回で

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