システム
システム
システム
システムだ
つまりは ただの システムだ
ぼくらは けっきょく
システムだ
チクタク チクタク 予定調和
ほらほら
ただの システムだ!
虫はシステムだ
おいっちに さんし おいっちに さんし
ほら 見ろ
こういう システムだ!
花はシステムだ
良い香り 鮮やかな色彩で心さそう
しかし しょせんは
そういう システムだ!
やっぱり 世界は
システムだ
ぼくは腹を立てている
神もやっぱり システムだ
理由ありきの
システムだ!
ほら!
あなたのそれも あれも これも
つまりはそういうシステムだ!
ぼくのこの怒りでさえ
そういう システムなのだ!
全ての部品はシステムに従って動き
ぼく を形成する
ぼく も システムに従って動き
さらに大きなシステムの一部になる
さらに大きなシステムは
さらにもっと大きな システムの一部分
ぼくの心
ぼくの想い
ぼくのこだわり
ぼくの意地
ぼくの愛
ぼくの存在
ぼくの苦悩
けっきょく つまりは
システムなのです
ただの
もっと大きな なにかのための
システム
そして
悪いことには
ぼくは そのシステムが
なんのためのものなのか さえ
知らないのです